第267話 戦後処理

 ジンギギスタンの撤退により、州公はり領地を増やしたが、

軍部は頭を抱えていた。


 2度の戦火でここまで荒れているとは・・・、これでは復興まで時間がかかる。


 大三元帝国からも、書簡が届いた。


 「我が大三元帝国の応援要請に、応えていただき感謝する」

 「できるだけ、早急に明け渡して欲しい」


 一応は、まだ州公は独立宣言は出してはいない、大三元帝国の傘下だ。


 「当方もモルゴン奪還につき、膨大な戦費が掛かった、

ついては、この戦費を即座にお支払いいただければ、

喜んでモルゴンを大三元帝国に、お引渡しをしよう」


 「戦費:50億両」


 50億両とは、ドラにすると12.5億ドラ、

ダンジョンインゴッド小で1250本である。


 もちろん、そんなには掛かってないし、中央にそれだけ払う余裕もない。

 

 それに、それを見越して、事前に中央には、戦費はそちら持ちと書簡を出してある。


 ここは、今回の最大の協力者である、州公大飯店の大浩宇に手伝ってもらおう。


      ★  ★  ★ 


 「それで、大浩宇さんよ、アルゴンの再開発を任されたから、

俺に手伝って欲しいと・・・、で手伝うのはやぶさかでないが」

 「どこを、どのように手伝って欲しいのか、具体案を言ってくれ」


 「まず、早急にしなければならないのは、食料援助です」

 「聞けば、星野様は、ダンレンジなる魔導具をお持ちとか?」


 「その魔導具からは、無限に食料が出てくるとか」


 う、誰だよダンレンジの事をばらしたやつは、協会か?うちのホームか?


 「確かに、俺はダンレンジを持っている、ただ設置場所を選ぶし、

マナを使っているので、決して無限という訳ではない」


 「それに俺にとっての価値がない、価値があるなら検討しよう」




  


 



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