第265話 紐付け

 俺は、今州公の州公大飯店に来ている。


 そろそろ動きがあるかなぁと思い、こちらに来たわけである。


 そうそう、俺はダンジョンコアの複製を持ってこっちに来た。


 通信で、そちらはどうか、変わりはないか連絡を入れた、

なんでもツーチェが魚の大物を釣り上げ、大喜びだそうだ。


 いわゆる地球上のメールである、別に俺とかロンとかは、

ダンジョンコアがなくても生活していける。


 しかし通信はあった方がいい、そこで今回、

ダンジョンコアの複製を持ってきてテストをしているのである。


 州広大飯店の主人、大浩宇と話し合いをしていた。


 「戦闘から逃れようとする、難民が国境に多数押し寄せてます」


 「その数は?」


 「およそ、3,4千人位かと・・・」


 「それ一時的に受け入れはできないのか? どうせ攻め込んで領地化したときに、

戻せば良いだけでわ?」


 「それは、可能ですが、僅かばかりとはいえ費用が発生します」


 「わかった、その費用は俺が負担しよう、インゴッド50本で足りるか?」


 「それだけあれば、当座はしのげるかと、うちの若衆にいって、

国境警備の連中に鼻薬を嗅がせましょう」


 そこへ、番頭から連絡が入った、どうやら州公騎士団が出陣したらしい。


 俺が、どんなものか見に行ったら、もう国境を越えて、

国境近くの村まで侵攻していた。


 村にいるジンギギンタンの兵より多いにもかかわらず、

方円(ほうえん)の陣を敷いており、チクチク遠距離攻撃を行っている。


 「ほう、なかなかに面白い指揮官だな、ちゃんと前方に堀やら罠を設置しだしている」

 「穴熊で守って、その間に遊撃隊で攻撃か?」


 まあ、でもその前に俺が何とかしちゃうもんね、フフフ。





  

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