第190話 帰還
次の日の朝、朝もバンキングにした、一般客はいないので、
身内だけだからだいたい2セットで済んだ。
昼は一般客も来ていたので、そうもいかなかったが無事終了した。
何事も慣れは重要だなあ。
昼食を済ませた、協会一同様には、早々に帰還をお願いした。
しかし、「ダンジョン、どこ!」と聞いてこなかったのには驚いた、
視察とは、何をしに来たんだ。
ホテルでの、ランチバイキングも、だいぶメジャーになってきたはずだ。
あとは、住民がどう受け取るかだ。
単に、美味しい物がタダで食べられる企画として受け止めるか、
自分たちにも、あの料理を再現できないか?
あの、トイレとかいう用足しは、自分の家に設置できないか?
向上心がある者が、三割以上芽生えれば、今回の企画は成功かもしれない。
この星は、多数の神々がいるが、どれもこれも基本は、
「食物等は、神の思し召しによって与えたもうたものであるから」
「神に感謝をし、祈るのじゃ」だから。
わかり易く言うと、道に金が落ちていた場合、誰かのものではなく、
神があなたに与えてくれたものになる。
したがって、美味しい物が食べたいと思ったら、祈るのであって、
自ら、品種改良をして、美味しくなるための努力をしようとは思わないのである。
この観点を変えていけば、この星の発展に繋がるだろう。
今はもういなくなった、イカ・タコ星人の見ていたであろう未来を見てみたい。
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