第191話 勧誘
ここは、大三元教会の、執務室で罵声が飛び交っていた。
「おい、大司祭さんよ、俺たちの報酬はいつ払ってくれるんだ」
「次期ダンジョンマスターが、協会から派遣されることが決まった」
「それまでは待って欲しい」
「ちょっと待ってくれ、あんたたちが魔石を持っていて、
商工会に横流ししてるのは知っているんだよ」
「なにかい、自分らは酒飲んで暮らして、あたしらには金払えないて何?」
「あんたらの大好きな、シャンヒー神も払いなさいと、きっと言うと思うよ」
「あ、そうだ、隣の国のインチョキ教もあたしらと会ってぜひ話がしたいとさ」
「それだけは困る、教会としての面子が立たなくなる」
「わかった、今とりあえず払える分は払おう、
残りは新任ダンジョンマスターが来てからだ」
こうして、雀の涙ほどの金を貰った、元勇者一行は、旅に出ることにした。
たぶん、嘘だろうが、新任ダンマスが来た時点でもどってきても良い。
目標は、噂のセブンスターダンジョンだ。
南国にあり、マナの集まり悪いはずなのに、現役らしい。
★ ★ ★
セブンスター・ダンジョン
最近、難民の他に、ポチポチと冒険者がやって来るようになった、
メンタンピンの影響かな?
冒険者の中には、ダンジョン踏破者という名誉が欲しくて、
ダンジョンコアを壊しに来るやつがいるそうな。
実際この間遊びに来た、クンリョウさんのところにも何回か来たらしい。
そうゆう時は、亀のごとく、じっと扉を閉ざして我慢比べたそうだ。
イカ・タコ星人の作った、ダンジョンの壁は硬く、ほとんど壊れないそうだ、
それでも、しつこいやつは、ワザとダンジョンを揺すってやると、
崩壊を恐れて帰っていくそうだ。
まあ、俺とかはダンジョンコア壊されても、何も問題ない、
逆に、壊されると、協会からのおねだりが、来なくなっていいのかもしれない?
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