第171話 モルゴン三度

 ここは、三度モルゴン自衛団会議室。


 「チャウ・シュンギョウ様、国王チョン・シスハン様より宮中に来るようにご命令です」


 「ついに来たか」「ただちに謁見に参りますと伝えてくれ」


    ☆  ☆  ☆  ☆  ☆ 

 

 「国王チョン・シスハン様、自衛団長チャウ・シュンギョウここに推参いたしました」


 「チャウ堅苦しい挨拶は抜きだ、ファン・ゴンの話は聞いているか」


 「中央の粛清部隊を追い返したと」


 「そうだ、我の入手した情報によると、中央は冒険者、刻暗四」

 「そして、ファン・ゴンには頭老清がいたそうな」


 「誠でございますか、頭老清は州広の冒険者」

 「それが、ファン・ゴンに居たと言う事は、州広はファン・ゴンについたと」


 「州広と漢武は、中央にポーション等の販売も間接的に断ったそうな」

 「わしは、これを期に独立を宣言しようと思う」


 「畏まりました、このチャウ・シュンギョウ一命に替えましても、必ずや成功してみせまする」


 「うむ、よろしく頼むぞ」「はーはーぁ」


    =  =  =  =  = 


  さて、これからが忙しくなるぞ、うちの冒険者たちにも声かけねば・・

 なに、こちらは守っていれば、向こうはダンジョンなくなった訳だから、

 勝手に、自滅してくれるだろう、笑いが止まらんわ。


     ☆  ☆  ☆  ☆  ☆ 


        大三元帝国中央


 「モルゴンにつづいて、ファン・ゴンも独立宣言だと・・」


 「ダンジョンが潰れたので、これからは魔石も宝石もポーション等も供給されなくなる」

 「なにか、いい手を考えなければ・・」

 

 その時、刻暗四から声があがった。


 「悪いが、俺達は冒険者だ、ダンジョンないここに用はない、じゃあな」


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