大三元帝国編
第153話 大三元帝国
大三元帝国に激震が走った。
まさか自国のお抱えダンジョンが潰れるとは思っていなかったのである。
「いきなり潰れるとは、どうゆうことだ、禁軍十二衛に出陣を」
「中銀平皇帝大変でございます、ポンシェダンジョンよりモンスターが溢れ出しました」
「わかっておる、今、禁軍十二衛に出陣命令を出したところだ」
「して、溢れ出たモンスターの概要は?」
「は、ほとんどが、一般級、兵士級で、将軍級はおらぬようです」
「それで、ポンシェと教会はどうしておる」
「ポンシェ殿はモンスターの反乱にあい、討ち死にした模様」
「教会は、聖女、賢者共に勇者遠征に出ており不在、
元聖女、見習い聖女に声を掛けて、出陣の用意をしております」
その後、モンスターに将軍級が居なかった事もあって、中銀平は討伐に成功した。
「しかし、何故このようなことになったのだ、原因はわかっておるか?」
「は、ファン・ゴンのダンジョンにて、何らかのトラブルが発生し、
それを修復に向かった将軍たちが、いないことにつけ込んで、
下位モンスターが蜂起した由にてございます」
「それで、教会の方はいかがしておる、勇者は捕まえたのか?」
「それが・・、勇者はまだ逃げおおせているようでございます」
「どいつもこいつも使えないやつらめ!」
★ ★ ★
その頃、教会では、勇者の子孫12名を呼び出し説法が唱えられていた。
「お前たちが、ここへ呼び出された理由はわかるな」
「お前たちの父親が、魔王討伐に向かい、こともあろうか敵前逃亡をしてしまった」
「これにより、教会の権威は地に落ちてしまった」
「それで、おまえらはどうするつもりだ」
「親父がやったことだから、おれらは関係ねえ」
「ほう、親の庇護で、散々放蕩三昧してきた、お前らが言うか?」
「聞けば、お前ら揃いも揃って、多額の借金あるみたいだな」
「まあ、よくて債務奴隷、悪くすれば犯罪奴隷だな」
「お前らに残された、手段は2つ、父親の首をあげるか、
ファン・ゴンにいる、魔王を討伐するか、いずれかの道しかない」
「そうそう、お前たちが逃げないように、これから奴隷紋を付けさせてもらう」
「うちの奴隷紋は、特別製だ、30日更新がないと死を迎える」
「無事どちらかを成功したら、外してやる、さあ命を賭けて行って来い」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます