第124話 バス運行

 勇者の方の茶番劇は、まだちょっと時間が掛かりそうだから、

まずは、こっちの地元の件から片付けていこう。


 領主様が、うまく手を回してくれたので、

伝馬屋から馬を借りることが出来そうだ。


 こちらでの伝馬(てんま)とは、各町々に馬がだいたい5頭以上いて、町と町の連絡、

さらには物資の輸送や公用に使用されているらしい。


 ダンジョンコアによる、連絡網を持っているのは、

ダンジョンマスターだけらしい。


 幸いなことに、馬車の運用経験のある人もいるみたいで、

バス馬車も運行できそうだ。


 なんでも、馬車を運転する人を「御者」というらしい。


 御者に、バス馬車を見せたら、こんなに大きいのは見たことないと驚かれた。

そのあと、実際にマグネットジョイントで馬を繋いで、色々説明をした。


 最初はこんなでかいの、たった馬2頭で引けるのかと思ったら、

楽々引けたので御者はびっくりしていた。


 盗賊の心配もしたが、この辺には盗賊団いないし、、

この間たまたま発生したのは、あぶれで本来の盗賊ではないとのこと、

ほぼ10年ぶりだったらしい。


 まあ、心配なら最初は冒険者乗せたらと言われた。


 とりあえず空車で、アレーナの町とダンジョン間を往復させたが問題はなかった。

8kmの道を、大体40分、時速12kmで走れることがわかった、

まあ、舗装されてるし、信号もないからね。


 ただひとつ、馬が俺の顔を見るとスピードが上がるのが問題だった、

理由は、俺が馬に、ニンジンとリンゴのスティックをあげたのがまずかった。


 まあ、伝馬屋とも相談をして、必要ならニンジンとリンゴを無償提供してやろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る