第88話 泣きつかれた

 あの奴隷商め、ぼったくった上に、ポンコツよこしやがって・・

 

 ジョアン一家とアントニー一家が、俺の元に嘆願に来た。


 「これからは、まじめに仕事を覚えて働くから奴隷商はやめてくれと」

「子供たちも、ここの生活、気に入っているで、たのまあ」


 そりゃそうだろ、地球でもスィートルームで生活してるのは、ほぼいない。


 さらにノートンさんから、すごい嘆願が・・


「この服着て、アントニーの服屋に行ったら、

欲しいというから、売ろうと思ってたんだ、

どうせあんなに、いっぱいあるんだからいいと思ってさーー」


「さっき行ったら鍵かかていて入れないんだ」


 そりゃ俺がロックしたからね、でもさっきは知人にあげたいとか言ってなかったけ?


「このままだと、奴隷紋に堕ちちまう、助けて欲しい」


 そりゃ人のものを勝手に売りさばこうとした方が悪い、自業自得だ。


    ーーーーーーーーーー


 ジョアン一家のペレイラさんからも嘆願に来た。


 「子供たちだけでも、こちらにおいて欲しいと」


 まあ、ギリ点数足りなかっただけだし、父親のぺぺが問題だからなあ。

なんといっても、強引に飯も食わせず、働かせ、

免疫落ちたところで結核だからなあ・・、


 中級ポーション10万ドラ位出せよ、自分は働くのがいやで、、

即奴隷落ちだからなあ、そういえば俺が、「働かざるもの食うべからず」

と言って、こいつだけ返事しなかった筋金入りだからな。


 まあ、別れてくれるなら、学校もあるし、人手欲しいし、交渉してみるか。

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