第87話 試験当日
「2家族とも揃ったみたいなので、試験を始めます」
「きわめて簡単なことですので、普段通りにやれば合格するはずです」
「ちなみにマイケルとミーシャは先日試験をして、合格してます」
「不公平がないように、くじ引きで決めます」
「あの2人一緒じゃ駄目なんでしょうか?」
「ノートンさん、あなたが宿屋に行って、部屋の案内とか全員で来てくれるのですか?」
くじの一番はロペスさんだった。
「では、俺を泊まりに来たお客様だと思って接客してください」
「すいません、1泊したいのですが、空いてますか?」
「ああ、空きあるよ」
「1泊おいくらでしょうか?」
「1泊1万ドラだ」
「どの部屋でも同じでしょうか」
「ああ、どの部屋でも同じだ」
「食事は付いているのでしょうか?」
「ああ、3食昼寝つきだ」以下の様な質問がこのあとつづいた。
★ ★ ★
「それでは、結果発表です、結果は全員不合格です」
「え、なんでだ」
「ロペスさん、特にあなたはひどい」
「一番小さい部屋と豪華で大きい部屋が、同じ値段の訳ないでしょ」
「スィートルームは、4人以下を前提としているから4万ドラです」
「一人できたとしても、同じ料金です」
「それに昼食は付きません」
「トイレの紙がなくなったら、わからんはないでしょ」
「で、俺達はどうなるんだ」
「はい、奴隷商に逆戻りです」
「じゃなにか、俺達は獣人より、劣るってことか?」
「獣人の2人は、物覚えが速く、特にミーシャさんは、詳しく聞いてきましたよ」
「少なくとも、ビール飲んで食っちゃ寝よりいいですよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます