第64話 チンピラ盗賊団

 ルガトルポ公国、アレーナは港町である。


 南東に10kmいけば、国境があり、隣国へ行くことができる。


 アレーナの港町から、逃げるように出てくる、

獣人3人組みの姿があった。


 「おめえが、ドジ踏なきゃよう・・」

 「そんなこと言ったってよう、兄貴」


 「つべこべ言わずに、はえーとこ隣国に逃げ込むぞ」

 「おい、めずらしいな馬車がくるぞ」


 「やりますか、兄貴」

 「行きの駄賃だ、やるぞ」


 ち、同族かよ「おい、じいさん、荷物置いてけば命だけは助けてやる」


 「お助けを・・」じいさんは、荷物を投げたして逃げ去った。


 「さて、中身は何かな?」ち、また同族かよ。

 

 「助けてください、僕たちはアレーナに奴隷として売られていくとこなんです」


 同族を、殺すと夢見が悪るそうだ。 

 「ここから、北西に進むとアレーナがある、死ぬか生きるかは運しだいだ」


 盗賊たちは、馬車をかっぱらい、獣人2人を置き去りにして、逃げ去った。


 おいてけぼりにされた、マイケルとミーシャは、

トボトボと国境の道を北西に進むのであった。


 「あれ、水の匂いがする」

 「海が近いからな」

 「海の匂いと違う、水の匂い」

 「あ、ほんとうだ」


 喉が乾いていた2人は、水の匂いする方向へ進んで行った。

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