第25話 ダンジョンマスター
話はさかのぼり、ダンジョン協会。
「まあ予定とは、ちょっと食い違っちゃったけど、
最初から説明するから、よく聞いてね」
「私の名は、バリビューン、このダンジョン協会の理事長をやっているわ」
「で、そちらの彼女が、ダブラス、理事兼事務長をやっているわ」
「その他にもいるけれど、必要があれば紹介するわ」
「で、何をしていたかと言うと。
ダンジョンを管理する、マスターを召還していた訳」
「はあ、ダンジョンマスターというと、
あの洞窟とかにモンスターを放ち、
人類と戦うとかゆう、あれですか?」
「うーん、ちょっと違うけど、モンスター等を使役して。
管理するという点では、合ってるわ」
「昔は、あなたの言うとおり、ダンジョンと人類は争いを起し、
お互い命を賭けて戦っていたわ」
「でも今は、ダンジョンと、その存在する国家は融和をしていて、
お互いに、持ちつ持たれつの、共存共栄をしているところが、ほとんどなの」
「はあ? じゃなんでダンジョンマスターが必要なんですか」
「おもな理由は2つ」
「1つはダンジョンマスターが、陸・海・空、つまりこの星のマナを定期的に集めないと、
地上にモンスターが溢れる世界ができてしまうため」
「もう1つは、ダンジョンマスターが死亡、もしくは行方不明になり欠員ができたため」
「え、ダンジョンマスター死亡するんですか?」
「ダンジョンマスターは決して、不老不死ではないわ、
マスターコアと呼ばれている、マナ集配装置が壊されるか、
マナ伝達圏外にいけば、マスターは干上がって死亡するわ」
「で、あまり言いたくないけど、年に8~10人位欠員が出るの」
「それで召還した訳ですか」
「単刀直入に言うけれど、マスターを受けてくれますか?」
「わかりました、お引き受けしましょう」
どうせ暇だし、こうして俺は、ダンジョンマスターを引き受けた。
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