悪夢の世界!

あのね!

第1話⁂昴の家族!⁂


 晩秋の冷たい靄がうっすらと青く✶・。*

 紺青の空にきらりと光る月🌙✶・そんな秋の深まりゆく11月。


 スポ-ツ万能で、成績優秀にして、その余りのイケメンぶりに東京都南砂町から辺り一帯千葉県にまで、その名をとどろかせている。

 

 その男子こそ、現在高校2年生の山本昴17歳。


 今日もサッカー練習が終わり部員達と家路を急いでいる。

 校舎の影から女子達が、この星友学園きっての美男子の登場を今か今かと待ちわびている。


 それはそうだ。身長183cmスポ-ツで鍛えた身体は引き締まり、浅黒く光る肌、更には健康的な肌とさわやかな笑顔。

 まさにこれぞミスター星友。


 昴が通ると女子達はキャ-キャ-、そのイケメンぶりは県境を越えて千葉県にまで知れ渡ってる。


 父親は一昔前にラーメン王選手権で度々テレビを賑わせ、またその腕前を度々披露していたラーメン王、三郎軒社長だ。


 都内に10店舗構える老舗ラ―メン店は、行列のできる人気店として有名。

その為帰宅はいつも午前様。


 母親の琴美とは高校時代からの付き合いで、大恋愛の末結婚していた。

 まるで絵に書いたような幸せな一家。


 当時高校生の琴美はスポ-ツ万能で、非常に美しい男子生徒の憧れのマドンナだった。

 名立たる男子達を出し抜いて、父親の幸三郎が琴美を射止めたのだ。

 その時は男子生徒達から相当恨みを買ったが、今となっては遠い日の懐かしい思い出の一コマだ。



 一見絵に書いたような完璧な一家だが、家に着くと昴は足早に部屋に籠るのだが………?

 それは何故かというと、突然大きな叫び声や、悲鳴が度々聞こえて来るし、家に居ない筈の父が急に現れたりするからなのだ。

 恐ろしい事だ。

 一体この家には何が有ると言うのか?


 そんなある日近所の同級生、山田隆君が学校の校舎裏の倉庫から、マットにグルグルに巻かれ遺体で発見された。

 あんなに成績優秀で温厚な奴が何故???


 学校中が恐怖のどん底に突き落とされている。

 一体何故?一番殺害事件から遠いあいつが何故?


 勘違いで殺害されたのか?そういえば確かに隆は何処にでも居そうな、似た人は3人は居るどころか似た人は5人居ると言った方が、当たっているくらい何処にでもいそうな体系と外見。


「ひょっとしたら間違えられて殺害されたのか???」


「あんなイイ奴が何故?」


「あいつを恨む奴なんて誰一人としていない!」


「目的は何だ?」


 この事件を皮切りに昴は、とんでもない事件に巻き込まれる事になる。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る