1話
「……ほんとにこれでよかったの?シエ」
落ちていく来客を見ながら僕らのオリジナルに言う
そうするとオリジナルはいつもしている
髪で隠れた左目を左手で隠した
「このままだと永遠にあいつは何処かでこき使われて死んでく」
「でもさ、僕らはこうするしかないんだよノア、ハク
結局運命を変えるのは僕らじゃ足りないんだから
でもさちょっとくらいならあの子が幸せになる手助け、してもいいよね……?」
そうか……僕は見てないからわからないけど
この二人は多分あの子の前世を見たんだと思った
「いいんじゃないのか……別に全部はシエがやることだし
俺たちはそれについて行くだけだから」
「うん、ノアの言う通り」
「ありがと、でも、そう簡単に変えれるもんじゃないよね……運命って」
僕らは一つずつ可能性を出していって一つずつ消していった
「あーもう無理だぁー、……そう簡単に変えれるもんじゃないんだね運命って」
シエが後ろあるソファに倒れる
「確かに上にいる僕らが運命を変えてるんじゃないからなぁ……
実際に運命を変えてるのは人間と神サマだもんねぇ」
「神……神様なら変えれるんじゃない?!」
「やめとけシエ、あいつに話なんて通ると思うか?」
人や運命のすべてを取り仕切る神それはかつての名前今では
ただの機械人形、かつてやっていた仕事だけを淡々とやるだけ
だから、人間がどうなろうと―
「…ク…おい!ハク!」
「え……?ごめん、、ぼーっとしてた」
「結局僕たちにやれることはないのかー……」
シエが言うと僕らは目を合わせて
「「わっ!!」」(大声)
「え?!なになになになに?!」
「いやぁ、浮かない顔してからー、ね?」
「ああ、頑張って考えようぜ、解決策」
「……うん!!」
〈ここは、今日も平和です、あなたはどこに行ったんですか
はやく、帰ってきて、戻ってきてください ――へ、ハクより〉
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