のんびり令嬢のスローライフ:多

仲仁へび(旧:離久)

第1話 のんびり地の文



「せかせか動いていると、心の余裕が減っちゃうのよ~」


「余裕をもってゆったりとしてなくちゃね~」


 これは、おばあちゃんとおかあさんの言葉なの~。


 私の家系はみんなのんびりした人達ばかりで、穏やかな性格。


 だから、ケンカもあまりしないのよ~。


 声を荒げる事なんて、一年に一回あるかどうかくらいかしら~。


 私は別の世界から、そんな家系に生まれたの~。

 そうね~、転生したっていうと分かりやすいかしら~。


 異世界へ行ったけど特に困ってるわけでもないわ~。

 戦争が起こってるわけでも、ディストピアになってるわけでも、魔王とか魔物が頑張ってる世界でもないしね~。


 ちょっと火をふくインコちゃんとか、水を出すカメちゃんはいるけど~


 貴族の身分だし~。


 これが、平民とか、貧乏な家とかだったら違っていたかもしれないわね~。


 でも私の家は、生活するのには困らない場所だったわ~。


 ご飯もあるし、壁に大きな穴があいてるわけでもないし~

 必要なものは何でもそろうわ~。


 そのため私も必然的に、家族と同じのんびりとした性格になって、「いつものんびりしてるわね」なんて友達に言われているの~。


 えっ、「~」が多くて読みにくいですって~。


 仕方ないわ~。


 地の分を変えておくわね~。


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