【過去編】永遠の夏①
※過去編です。
空とひよしさんが出会う前から始まります。※
Side 空
父さんは、僕のシャツのボタンをひとつひとつ外し始めた。
「やっ、やだ…っ」
後ろで手を縛られて、抵抗できない。
嫌がる僕を無視して、ボタンを全て外し終えると、父さんは僕の前を肌蹴させ、手を這わせ始めた。
「やだぁ…やっ…ぁ、やめてっ」
気持ち悪い。
すごく嫌なはずなのに、身体は少しずつ熱を持ち始めていた。
「嫌じゃないだろう、空。お前の乳首、尖ってきてるじゃないか」
胸の突起を引っ張られ、指で捏ねられる。
「やぁぁんっ、やぁっ、ぁんっ」
僕は身体を仰け反らせてしまう。
「可愛いなぁ、空。こんなに可愛いお前を写真に残しておかないと勿体無いよなぁ」
そう言うと、父さんはスマホを取り出した。
「まずは、このぷくっと育った空の可愛い乳首を写真に撮らないとなぁ」
「やっ、撮らないで…」
父さんはスマホを僕の胸に近付けていく。
乳首の先端と触れ合ってしまう程の距離まで、スマホを近付けてきた。
「いやぁっ、そ、んな近くで撮っちゃやだぁ…!」
僕の懇願も虚しく、父さんはカシャカシャと僕の乳首を何枚も激写し、写真を確認する。
「最近のスマホは画質がいいなぁ。ピンク色の乳首がキレイに写っているよ」
「やだぁっ」
そんな解説しないで。
恥ずかしくてたまらない。
父さんは、再び僕に近付くと、音を立てて片方の乳首に吸い付くと、もう片方を指でクリクリと弄って来た。
「ひゃっあぁんっ、やぁっ、だめっ、あぁんっ」
感じたくないのに感じてしまう。
恥ずかしくて悔しくて涙が出そうになる。
父さんは、ふと何かを思い出したように、胸から顔を離す。
「そうだ、せっかくだから撮影会をしようか。空にこれを着てもらいたいんだ」
テーブルに置いてあった袋から何かを取り出した。
「…え、これって…」
それは、どこからどう見ても女性用の下着だった。
これを着ろって言うの?
「空のために選んだんだよ。空は色が白いから、赤が似合うと思ってね」
「…ッ、そんな…こんなの着れないよ!僕、男なのに!」
「空、父さんの機嫌を損ねる気か?」
父さんに睨まれ、ビクッとする。
結局、僕はこの人に逆らう事はできない。
ただ、耐えることしかできないんだ。
後ろの手の拘束を解かれた。
「服を全部脱ぎなさい。そしたらこの下着をつけてあげよう」
いつか、この地獄から、絶対に逃げ出す…!
そう僕は自分の心に誓った。
それは、もう何度目かわからない誓いだった。
服を全て脱がされた。
抵抗したって無駄な事はわかっていたから、何もしなかった。
僕があっさりされるがままになってるから、父さんは少しつまらなそうだった。
僕が恥ずかしがったり嫌がったりするところを見たかったんだと思う。
もちろん、脱がされている間は凄く恥ずかしかったし、父さんの興奮を隠しきれない鼻息や、欲情の色を映した目付きが自分に向けられていると思うと、嫌悪感で身体が震えた。
だから、なるべく違う事を考えるようにした。
学校のこととか、好きな漫画のこととか…
漫画だったら、こんな時、僕の事を誰かが助けてくれるのに。
あり得ないような魔法とか超能力とかで、こんな現実、吹き飛ばしてくれたらいいのに。
そんな子供じみた妄想をし始めていることにハッとして、次に小さく苦笑いをした。
希望なんて、初めからそんなものない。
僕にはないんだ。
「ほぉ、似合うな。これは想像以上だ」
父さんの声で現実に引き戻された。
僕は、気付くと、女性用のパンツとブラジャーを付けられていた。
羞恥にカッと顔が熱くなる。
「どこからどう見ても女の子だなぁ、ハァハァ、可愛いよ、空」
父さんの舐めるような視線、明らかに興奮した息づかいに、後ずさりしてしまう。
「小さいサイズのブラジャーを選んだから、調度フィットしてるな。下は膨らみがわかるかと思ったけど、空のおちんちんは小さいから、違和感なく収まってるな」
屈辱的な事を言われ、くやしくて下を向いた。
父さんはスマホを取り出した。
「さぁ、撮影会をしよう」
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