周辺の地理

[ヘイオーン王国]

 ファランドールを含む、複数の領地を治める国です。アンファングがファランドールに地下迷宮を生み出すまでは、多少の魔物との衝突はあれど、国を揺るがすような大きな問題はないのどかな国でした。

 迷宮発生後、幾度かファランドールに兵士を送り込みましたが、平地での戦闘しか経験していなかった兵らは薄暗い地下迷宮に手も足も出ず。最終的には、ブルグラフ伯が呼んだ冒険者達に迷宮攻略を任せ、王国はファランドールへ資材や金銭などを援助する形に落ち着きました。


[ヘイオーン丘陵]

 ヘイオーン城からファランドールまでの間にあるなだらかな丘陵地で、野生の動物や、時にケンタウロス族が居着いたりする平和な丘です。

 ファランドールに迷宮ができる少し前に、一度だけ大量発生したオークとの戦いが起こったことがありました。そこに参加して名を馳せた冒険者の中には、のちの迷宮発生の際にブルグラフ伯に直接迷宮攻略を依頼された者もいます。


[港町ヨルヨード]

 ファランドールの東にある港町です。漁村に毛が生えた程度の小さな港町でしたが、ファランドールに迷宮ができてからというもの、船でやってきた物資や冒険者たちを受け入れる為に一気に発展し、今ではヘイオーンの海の玄関口としての役割を果たしています。

 ツクモ人のための小さな居住区も存在し、ここでしか手に入らない東方伝来の貴重な品物も売られています。


[ツクモの島]

 ファランドールから遥か東にある島国で、サムライやシノビといった風変わりな戦士達がいます。独自の言語や文化を持ち、またほんの数年前まで島の覇権を巡って、島中ほとんどの場所で戦乱が繰り返されていたため、他国とは今までほとんど交流がありませんでした。

 しかし最近になって、ファランドールの迷宮の話はここツクモの里にも届くようになり、腕自慢の武芸者達が海と言葉の壁を越えて、ファランドールまでやって来はじめています。

 

[ヴルカーン]

 ヘイオーン国よりも東、ツクモの島との間にある、焼け焦げた広大な土地です。はるか昔、荒ぶる火と怒りの神ラースが封じられた地と言われており、中央にそびえる山は今も昔から燃え続け『火の山』『燃える山』と呼ばれ恐れられています。いたるところを火竜や魔獣が徘徊しており、猛毒の沼や酸の池などが点在する非常に危険な場所です。

 過去数多くの冒険者がこの魔境に挑みましたが、生きて帰ってきたものは一人か二人だけです。

 燃える山の地下には広大な地下迷宮が広がり、その最深部には火と怒りの神が眠ると言われています。

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