第1話

夏休み間近に迫った終業式。あくびを噛み締めしながらふと廊下を見ると、女子生徒が普段誰も入らない空き教室に入っていった。その姿を見た俺はなぜと疑問に感じた。


終業式も終わり完全に夏休みモードの教室を遊びの誘いから避けながらなんとか生徒が入っていった空き教室を見るとそこは教室ではなく立派な天文台だった。そこには大小様々な望遠鏡や立派な天体望遠鏡があった。そこにまだ真っ昼間だが天体望遠鏡を覗いている女生徒の姿があった。こんな真っ昼間から星なんか見えないだろと思っていると視線に気がついたか振り返ってこちらの方を見た。その女生徒は黒髪ショートで顔はクールで自分より少し身長は小さいが、同年代の子と比べるとだいぶ大きく感じた。スポーツとかやっていないのかなと思っていると、「あなたは誰」と言われ覗いたことがバレたと思いあたふたしていると、「私は2年田山りんか、早速だけれども天文部に入部しない?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る