第28話 定番イベント
事件は放課後に起きました。
「お前がミーアか?」
男子Aが現れた。まだ名前覚えられないんだよね。
「そうだよ、ごめんね君の名前まだ覚えてないんだ」
「あっごめん、ぼくデミウルゴスだよ、よろしくミーアちゃん、じゃあ自己紹介も終わったし、改めて、お前がミーアか?」
……やり直すんだ、何でだろう?
「そうだよ、何か用事?」
「僕の兄がお前の兄と同じ学年でね、よく話を聞いている!可愛い妹が居るとね。おかけで兄も君にメロメロだ!だが僕は自分が認めた者しか認めないぞ!勝負してもらおう」
よく分からないけど勝負を挑まれた。けど平気かな?ルディアちゃんが黙ってないんじゃないかな?
………あれ?ルディアちゃんが黙ってる!
「分かったよ、勝負の内容は何?ババ抜きにする?」
「バカにするな、操棍は使用の許可が要るから、拳と拳の勝負に決まってるだろ!ババ抜きはあとでやろう!」
そんなわけで外に出て、拳と拳の勝負が始まります。一応私も訓練してるし戦えるはず。
「それでは立会人は俺ランゼルが勤める、では、はじめ!」
デミウルゴスが先に動いた、容赦なく顔面に拳が飛んでくる、だが遅い回避して右ストレートをカウンターする。キレイにデミウルゴスの左頬に決まる。
「ぐはっ!やるな!ありがとうございます!」
いま、なんて?
「まだまだいくぞ!」
さっきと同じ軌道?もう一度カウンターを決める。
「ぐはっ!ありがとうございます!もっとお願いします!」
バシバシバシビンタを頬に連打する。
「はぁはぁたまらない!もっとお願い!」
「もっとお願いじゃねぇよ!この変態!妹から離れやがれ!」
お兄ちゃんの飛び膝蹴りが決まった!
「はぁー、勝負あり、勝者ミーア」
勝ったみたい。デミウルゴスくん生きてるかな?あっ普通に大丈夫みたい。起き上がってルディアちゃんの元へ?
「ルディアちゃん、僕が絡む男子A演じたよ、これでご褒美貰えるよね?」
「あんたは十分ご褒美もらったでしょうが!けど約束通り会員特別賞をあげるね、ミーアちゃんにばれる前に早くここから……あっ」
わたしと目があったルディアちゃんがテクテク歩いて私の前で正座した。
ルディアちゃん、また君かね。自首してくるとは分かってきたじゃないか。
その後みんなでババ抜きをしました。もちろんルディアちゃん抜きでね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます