狐人族の娘に生まれ変わったので、もふもふしながら生きていきます。

@omuraisu9

第1話 生まれ変わったら狐人族の娘でした。

 気づくと真っ白な場所でした。そして目の前にきつねさんがいました。それも尻尾が九本、九尾って本当にいたんですね。


私は神の一柱です。


「神様って人の姿だと思ってました。」


 確かに人の姿の神もいます。ですが生物は人だけではありません。生物の数だけ神もいます。それにお好きでしょう?きつね。


「はい、大好きです!」


 そう私はきつねが好きだ。あのもふもふの尻尾たまらない。病院のベッドにもきつねのぬいぐるみ、写真、本が置いてあった。あった?わたしはなぜここに居るのでしょう?夢の中かな?


 あなたは亡くなってしまったのですよ。眠るように静かに息を引き取りました。


 …そうか、死んでしまったのか。私は生まれてから病院から出たことが無い、私の世界は病室と窓の景色だけ、テレビの旅行番組は私には縁がない違う世界、いつか病気が治ったら行ってみたい場所、やってみたい事をノートに書いていく日々、実感は無いけど来るべき日が来てしまったのか。13年の短い人生だったな。ごめんねお母さん、お父さん、お兄ちゃん、けど大好きなきつねの神様がお迎えに来てくれたなら死神より良いかな。


 本来ならそのまま転生して頂くのですが、あなたにお願いがありましてこの様な形でお話しする機会を作りました。


 実は不幸にも命を落としてしまったきつねの子が居まして、魂を融合して孤人族の娘に生まれ変わって欲しいのです。


「孤人族?つまりは狐耳美少女になれるのですか?」


 そうですね、将来は美しく成長して大人気になりますよ。


 凄いです。つまりは自分自身がもふもふであり家族も周りももふもふだらけ最高です!


「もちろん喜んで狐耳美少女にして下さい」


 喜んで頂けて良かったです。最後に1つ、困難に立ち向かう時が来たときは、この言葉を思い出して下さい。

『勇気100倍、元気100倍』

では新たな生に幸多からんことを願っています。


こうして私は生まれ変わったのです。

ミーア・ルナ・ホックスとして。


目を開けるとそこは何も無い草原が広がってました。

……何て事はなく、温かい腕の中でした。よく見えないけど、4人の顔が私を見ている、大きい2人は両親で、小さい2人は兄弟かな?これからよろしくね。



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