第582話 問題1

 最高神様に下界に戻るといろいろ問題があると言われてしまう。

 きっと帝国の件だとは思うが‥。

 確かに想像しただけで頭が痛い。


 さぁ、どんな問題があるのか‥。


 『斗馬が下界に行くと‥

 私が寂しいです。』


ズコッ


 厳しい話だと思っていたので思わず拍子抜けして前のめりに転ける。


「だったら問題ありませんね。

 はい、次。」


 女神様は最高神様に突っ込む事すらせずに話を進める。


『コホン。』


 女神様にスルーされ、最高神様はわざとらしく咳をする。


『それでは、真面目な話を‥

 まずは帝国と後片付けですね。

 あっ、城壁などの物理的な問題と王を失って混乱する民をどう抑えるかなど問題は山積みです。』


「「う゛」」


 あまりな難題を聞かされ、女神様と同時に変な声を出してしまう。


『まだまだありますよ。

 次に天界を抜け出したものが斗馬を狙っている問題。

 さらに、ご自慢の剣を折られた鍛治神が勝手に下界に行っている問題。

 ちなみにか鍛治神は斗馬のバスに居ますから。』


「え?」


 俺が狙われている問題より、鍛治神がバスにいる方が気になってしまう。


『フフフ

 奥様達の心配してますか?

 大丈夫、鍛治神は一応女ですから‥。

 え?そんな心配はしてないですか?

 フフフ

 照れちゃって‥‥

 やはり、斗馬は可愛いですね。』


「「!!!!」」


 最高神様が俺の頬を触っていた。


 え?

 今の今まで最高神様と距離があったのに‥。


『いつの間に?

 と思いましたか?

 フフフ

 私は最高神ですよ。

 刻を止めるなど容易い‥。』


 最高神様が舌をペロっと舐める。


「え?

 何故に舌を舐めたのですか?

 ちょっと、何かしました?」


 その妖艶な仕草にドキッとするのであった。

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