第557話 抵抗
<???side>
これでやっと苦しみから解放される‥。
ロドス騎士団とその関係者にも復讐出来た。もう思い残すことはない。
さぁ、早く我を殺してくれ!
眷属よ!我も後を追うぞ。
<斗馬side>
女神の剣が力を溜め始めている。
肉塊にとどめを刺すつもりのようだ。
‥‥‥何だろう、この感覚は。
肉塊を見ていると胸が締め付けられる。
何かモヤモヤする‥。
このまま女神の剣で攻撃したら駄目なような気がする。
クソッ、止まれ!
折れた腕で剣を下げようとするがびくともしない。
いいから言うこときけ!
歯を噛み締め、全力で贖う。
頼むから、止まってくれ!
歯を噛み過ぎて出血したようで、口の中に血の味がする。
頼む!
誰でもいいから助けてくれ!
女神様!!
斗馬が抵抗している間に力を溜め終えたようだ。
脚を前に出し、さらに剣を振りかぶる。
だから、止まれって!!
最後まで諦めずに抵抗する。
『助けるのはこの一撃だけだぞ。』
頭の中に聞いた事もない男性の声が聞こえてくる。
勝手に動く身体が剣を振り下ろす。
!!!!
微かに腕は動きそうだ。
「クソがぁ!」
振り下ろす瞬間、女神の剣を左にずらす。
ザシュ
力を溜めた女神の剣が肉塊を両断する。
先程と違い、肉塊はまるで豆腐を切るかのようにあっさりキレる。
剣筋を左にずらしたので僅かだが、肉塊の中央からズレたようだ。
!!!!!
肉塊の中央に何かいる!!
両断されて場所に女性の顔を見つけるのであった。
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