第538話 女神装備

「城内には味方はほぼいないと考えてください。」


 俺は馬上に一緒に跨っているリアさんから、胃が痛くなるような説明を受けていた。

 街の外ならバスを使って移動が出来るのだが、さすがに街中でバスを走らせるわけにはいかなった。

 仕方がないので俺以外はバスに一度乗ってから収納している。

 で、俺はリアさんの後ろに座っていた。


「危ないのでもっと力を入れて抱きしめて下さい。」


 リアさんに言われるがまま、背後から抱きしめる。

 何故だろう、鎧を身につけているのに女を感じてしまう。


「斗馬さん!」


 背後から抱きしめただけなのに葵さんに怒られてしまうのであった。


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「トウマさんの方に何か策はおありでしょうか?」


 馬を走らされながらリアさんに質問される。


「一つだけ作戦があって‥

 作戦自体はとてもシンプルです。

 王様とパトラ王女を助けたら、全員でバスに乗り込むのです。

 別にロドス騎士団を殲滅する必要はありませんからね。出来るだけ戦いを避けてバスを目指す。

 バスに乗り込んでしまえば、そう簡単に我々を傷つけることは出来ませんから。」


 作戦自体シンプルだが、難易度が高い作戦を説明する。


「ちなみに大雑把でいいので相手の戦力はわかりますか?」


 本音を言えばあまり聴きたくはないが、必要な情報なのでリアさんに質問する。


「ロドス騎士団が2,500人ぐらいで‥

 あと問題なのは魔法兵団です。

 人数は500人ですが、全員が魔法使いなのでかなり厄介ですね。」


 ざっと3000人を超える相手の戦力に気が重くなる。


 さて、どうする?


 ロドス騎士団には俺、リアさん、レアさん、アリア、イスカさん、サバルさん。

 魔法兵団には魔女っ子三姉妹にミー。


 後は葵さんとNo.9をどうするか‥。


 悩んでいると城の門に近づいてしまう。


「ここからは徒歩です。」


 リアさんに言われて馬上から降りる。


 その後、リアさんの仲間の人の手引きで何とか城内に侵入することに成功するのであった。


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 さて、今回の戦いには女神様からもらった奥の手が役に立ちそうだ。

 俺が女神様から頂いた物を装備する。


 女神の剣

 女神の鎧

 女神の盾

 女神の兜

 女神の小手

 女神のしるし


 う〜ん、どこぞのRPGに出てくるような装備だ。

 ここまでは良しとしよう。


 さらに‥


 女神のシャツ

 女神のパンツ

 女神の靴下


 この三つはすでに装備?着ているが、気持ちが良い素材なのか着心地がかなり良かった。

 恐るべし女神装備である。

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