第153話 トリス商会
お嬢様達を車内に乗せると簡単な自己紹介をする事になった。
本来であれば2階の広い部屋に行けばいいのだが、アソコは基本的にプライベート空間なので今回は見送ることにする。
自ら名乗ろうとするが何故か葵さんが喋り出してしまう。
「この方は女神様の使徒である斗馬様です。
私は斗馬様を守る為に女神様より遣わされた葵と申します。」
葵さんの説明に商人とお嬢様が目を見開いて驚いていた。
お嬢様は何かを言おうとするが葵さんは軽くそれを手で制してさらに紹介を続ける。
「この方は斗馬様の妻であるハイエルフのアリアさんです。」
アリアは葵さんの紹介を受けて軽く頭を下げる。
その後数秒間があく。
「「いや、私達は?」」
イスカとサバルが口を揃えて葵さんに不満をぶつける。
葵さんは面倒臭そうに口を開く。
「この2人は勝手に着いてきたイスカとサバルです。」
「「雑!」」
また二人が息の合ったツッコミを入れる。
使徒という言葉に緊張の色を見せた商人とお嬢様はイスカ達を見て大笑いしていた。
「ご紹介、ありがとうございます。
私はローラ王国で商いをやっているトリス商会のサムと言います。
今回は危ない所を助けていただき、ありがとうございました。」
商人のサムは深々と頭を下げる。
ただサムの紹介でイスカとサバルが驚きをしめす。
「「トリス商会って、あの王国一の!?」」
二人のツッコミにサムは否定はせずに笑顔を見せる。
この人は王国一の商人なんだ‥。
あまり偉そうにしていないサムに好感をもつのであった。
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