第101話 シルフ
突然現れた空中に浮いてる女性。耳が尖っていて大きな翼が生えている。
明らかに人間ではない。
ヒラヒラとした透けた衣装を着ていてるのでスレンダーな体型なのがわかる。
アリアやソフィアさんが身構えない事から敵ではなさそうだ。
まぁ、慈愛に満ちた笑顔の美女が敵なわけないけどね。
とにかく相手の出方を待つことにする。
「おめでとうございます!」
女性が突然叫び出す。
口を動かしていないのに声が聞こえてくる。後で葵さんに聞いたがテレパシーのようなものだった。
「あの‥。
何のことでしょうか?」
お祝いされる身に覚えがないので質問する。
「何をって結婚ですよ!
今、二人で誓いの言葉を言いましたよね?
気にかけていたアリアが結婚するとは‥。
我が子のように嬉しいです!」
女性は感激したのか少し涙ぐんでいる。
俺が困惑しているとアリアが話に参加してくる。
「シルフ様、お久しぶりです。
過去に一度だけお会いした事がありましたが、まさか覚えていて頂けるとは‥。」
アリアが深々と頭を下げている。
ん?
今、シルフって言ったよね?
たしかシルフってゲームとかに出てくる四大精霊の一人だったはず。
たしか風だったかな。
すげー、四大精霊だよ!
まさかそんな有名人に会えるなんて!!
俺はシルフが出現した理由の事は忘れて喜んでいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます