第81話 甘いです!


耳がキーンとしてます。

まだ目の前が真っ白です。


荷電粒子砲を放つと辺りが真っ白になって耳がおかしくなりました。


反動も凄くてかなり揺れました。


後ろの席のソフィアさんは悲鳴とともに気絶したようです。


こうなると外のエルフ達が心配ですが、まずはアイツらの生存を確認する。


荷電粒子砲は雲も引き裂いたようで本当に何もなくなっていた。


レーダーにも敵は写ってないようです。


「さすが荷電粒子砲だね。アイツらを倒したようだ。まぁ、少しやり過ぎのようだけど‥。」


俺が感想を言うと葵さんが反応してくる。



「甘い、甘いです!

 ぜんざいに蜂蜜と砂糖をぶっかけるぐらい甘々です。」


何故か葵さんに怒られる。


「いいですか?

 この私があの程度の敵にこの荷電粒子砲を撃つと思いますか?はぁ?」


何か柄が悪いです。


「私のこの荷電粒子砲ちゃんは、アイツらだけじゃなく、実はずっと先にあるアイツらの巣を破壊しています!

だって言ったじゃないですか!

駆逐してやると‥。」


いろいろ思うところはあるが、何はともあれ‥。


「えっ?巣まで攻撃したの?

 マジで?

 大丈夫なの??」


思わずアイツらのことを心配する。


「もちろん大丈夫です!

 アイツらの一族根絶やしにしてやりましたよ!!」


セリフ怖!

もう悪役のセリフだよ!!


俺は改めて荷電粒子砲の威力にビビるのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る