第64話 お風呂上がり


お風呂からあがった女性陣が応接室に集まっていた。


「大変素晴らしいお風呂でした。」


お風呂からあがって終始ニコニコ顔のパーラが口を開いた。


「それは良かったです。」


とりあえず話を合わせる事にする。


「ボディソープで洗ったら身体がツヤツヤになりました。シャンプー、リンスを使ったら私の髪がこんなになりました。」


パーラが某CMのように髪をかき上げてサラサラ感をアピールする。


「香りも油をつけなくても良くて最高です!」


いや、そんなにアピールしなくても匂いは届いてますよ。(心の声)


その後、まだ皆んなに出してなかったフルーツ牛乳を出してみると、これがかなり高評価だった。


騎士のメンツは4本ぐらい飲んでいた。

後でお腹壊さなければいいけど‥。


俺を含めた皆んなが笑顔になって、このまま大円団って事にはならなかった。


「で、何が狙いなの?」


急に真顔になったパーラが口を開いた。


いきなりの展開に緊張感がはしるオレとルナ。


この中で一番冷静なサラが応対する。


「理解が早くて助かります。」


サラがニコリと笑って答えるのを見て、やはり王族は自分とは違うのだと実感するのであった。

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