第41話 ピンポン
俺は今、バスを走らせている。
異世界なので対向車も信号もない、ノンストレス状態。
最高だ!
ピンポン!
突然、降車のボタンが鳴る。
「何でしょうか?」
機嫌良く運転していたのに邪魔をされて、少し不機嫌気味に答えてしまう。
「王都の場所、分かりますか?」
ルナ様が心配して話し掛けてくれたようだ。
「大丈夫ですよ。優秀なナビゲーションシステムがありますので。」
思わずルナ様が知らないであろう答え方をしてしまう。
ピンポン!
また降車のボタンが鳴る。
「朝からご機嫌ななめですね。」
今度はソフィアさんだ。
「いや、降車ボタンは話す度に押すものではないです!」
ピンポン!
「まぁまぁ、斗馬さんも機嫌直して下さいよ。」
今度は葵さんが押したようだ。
いくら注意しても降車ボタンを押すのをやめてくれないので最後はスイッチを切ることにした。
ちなみに王都に向かっている理由は、王様に結婚の挨拶をする為である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます