お笑い芸人ランキング Aランク編 今田耕司

今田耕司 Aランク


ボケ 88 Aランク

ツッコミ 86 Aランク

トーク 94 Sランク

漫才 80 Aランク

コント 90 Sランク

器用 100 Sランク+

お笑い界のスネオ 100 Sランク+


【解説】

東野幸治と共に、時に『Wコウジ』とも称される芸人、今田耕司の解説である。


その出自から、ダウンタウンの第一の舎弟として、ダウンタウンの庇護の下、温室でぬくぬくと育てられた子というイメージが強く、そのどうしても拭いきれない『腰巾着感』から、低く見られがちな今田の実力だが、その実力は全芸人の中でも抜きん出ている。


今田の芸風を一言で言うと『達者』。


ボケ、ツッコミ、トーク、漫才、コント、笑いに関するほぼ全ての能力に関して高次元でバランスが取れている。


満点は取れないが常に80~90点代を取ることが出来る、非常に安定感のあるオールマイティーな芸人と言えるだろう。


芸歴で言えばウンナンとは一応同期なのだが、芸能界でのウンナンの立ち位置はダウンタウンとほぼ同格であり、ダウンタウンの二人もウンナンを同格に扱っているため、今田は兄貴分に気を使ってウンナンに敬語を使うという形を取り、ウンナンは今田を後輩として認識している(言われてみれば、ごっつで『兄貴』というコントもあった。松本がヤクザの兄貴分で、今田がその舎弟という設定。今田はその設定を現実でも忠実に守っているのだろう)。


爆笑問題は芸歴で言えば今田より下なのだが、何故か爆笑問題の二人は今田を呼び捨てにし、今田は『太田君』『田中君』と二人を後輩として扱っているという不思議な現象も見られる。これは爆笑問題の二人が、芸歴より年齢を基本に敬語を使っているからであり、芸能界の立ち位置や事務所の方針、各々の考え方の違いなどから起こる、芸人の面白い関係の一つである。


ちなみに、板尾やほんこんとも同期だが、年上ということもあり二人には敬語を使っている(ほんこんとは昔『ダブルホルモンズ』というサブい名前のコンビを組んでいたため、板尾より気安いのか、タメ口混じりの敬語である)。


また、木村祐一は今田より年上だが、芸歴は今田が上なので、木村が今田に敬語を使っているという関係性である。


吉本では芸歴が上下関係の全てであるため、例えば若くしてデビューした山田花子や千原ジュニアなどは年上の後輩がたくさんおり、こういった芸人同士の微妙な上下関係は面白い。


本題に戻ろう。


ボケとツッコミは共にAランク。どちらも屈指の安定感を誇っている。


Aランクに留まった理由としては、器用ではあるが笑いの爆発力に乏しく、腹を抱えて爆笑できるまでには至っていないところ。


無論本人も自覚的にやっているのだろうが、テレビ芸としては安心して笑える最適の芸風であり、このままで行こうということなのだろう。


良く言えば安定、悪く言えば意外性に乏しい、熱烈なファンが付くような芸風ではないが、紳助の後釜をすぐに務めることの出来る確かな実力は、誰もが認めるところである。


トークはSランク。前述の通り紳助の抜けた穴をすぐに埋めることができるのは、今田に図抜けたトーク力があることの証明である。


M-1の司会などからもわかる通り、弁が立ち、つつがなく進行できる技術があり、クレームに繋がるようなことはまず言わない、その上アドリブ対応にも強いのだから、局としては非常に起用しやすい司会者と言える。その分毒っ気や個性には欠けるが、今後もまず仕事にあぶれることはないだろう。


ちなみに、今田が松本が生まれるより昔に生まれていれば『昔田耕司』(セキデンタ・ガヤツカサ)同じ時期にロシアで生まれフィギュアスケート選手を志していれば『同田リプニツカヤ』(ドウデンリ・プニツ・カヤ)松本より先にオジャパメンを発明していれば『松本よりオジャパメン先田発明耕司』(ショウホンヨ・リオジャパメンセン・デンハツ・メイコウツ・カサ)となる。


なるにはなるのだが、それをここであけっぴろげに発表したところで、今田が松本より後に生まれる歴史に変わりはないため、上記はまったく意味のない文章で、初めから書く必要はなかったと言える。


漫才はAランク。漫才はあまり目にする機会はないが、前述の通り元はほんこんと、ダブルホルモンズという非常にサブい名前のコンビで漫才をしていた。


ごっつやビジュアルバムなどでは、度々松本との漫才を披露しており、本腰を入れて漫才に取り組めば、Aランククラスの力はあるだろうということで、この評価である。


コントはSランクとしたが、今田は憑依芸人タイプであり、キャラになりきる力はかなり高いと言える。


基本的には松本のコントに参加という形のため、一度今田が考えたコントも見てみたいが、事故る確率の方が高そうなので、今の立ち位置が懸命ということだろう。


器用の最高評価に関しては、特に言及することもないだろう。笑いのほとんどの項目を高いレベルでこなす器用さは、芸能界でもトップクラスの実力である。


最後の『お笑い界のスネオ』最高評価は、悪口ではなく褒め言葉である。


常にダウンタウンという『お笑い界のジャイアン』の後ろで笑いを取ってきた『今田スネオ』だが、実はこれはとてつもなく大変なことであり、今でこそ丸くなったジャイアンだが、当時の笑いに凄まじく厳しいジャイアンに認められることは、並大抵の努力ではなかっただろう。


凡百の芸人では、そもそもこの『スネオポジション』に就くこと自体が困難なことなのである(ほんこん、木村祐一など、ジャイアンの庇護があったにも関わらず、このポジションに上り詰められなかった芸人は大勢いる)。


ジャイアンにその才能、実力を認められ、主要キャラの一人として画面に映ることを許された今田スネオは、やはり並大抵の実力ではない。


ではその他の主要キャラ、のび太、ドラえもんは誰で、しずかちゃんは涼子、それともYOUなのか?


その答えは読者の皆様に委ねたいと思うが、今田がお笑い界の超実力派のスネオであることだけは、はっきりと宣言して本文を締めたいと思う。


最後に、スネオになれなかった者たちへ、次の言葉を贈ろう。


『ジャイアンになれないからといって、スネオになるのも楽ではない』

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