第弐拾伍話 高速! レッグ部隊!

 ボディ隊の一部である、レッグ部隊は、脚の名前を冠している通り、高機動駆動装甲乗りで有名なST・サンダース・ハリス中尉と、高機動戦闘艇乗りで有名なマイケル・F・ヒューレット中尉の2名で構成されており、部隊内での命令は遊撃隊として高機動戦闘を仕掛けることを主に行っているが、隊長であるハンター・S・サブロウ少佐の命令に応じて、様々な作戦行動を行える部隊となっていた。


 ズバババババ ヒシューン パシュパシュパシュ

 対空砲の雨の隙間を掻い潜りつつ、射撃により対空砲を潰し、接近する。

 回避するだけでも、針の穴を通すが如き集中力が必要な行為であったが、その中で反撃するのは、エースであるボディ隊である、彼らにしかできないだろう。

 腕ごと機銃に、変形させたハリスは、体を纏うように変形した、コックピットの中で身体をひねり、機体の体も捻らせる。

 捻らせた事により、対空砲のカメラを誤認させ、一時的に弾幕が集中する位置をずらさせた、刹那!ずれた向きと逆向きに加速する!

 カメラの中心とは、かなりの距離をとったことにより、ながら対空砲は文字通り、機体を見失う。

 、秒にして約0.5秒にも満たない瞬間であったが、彼らには十分だった。

 約0.5秒、この間に、ハリスは表面に取り付くため、加速、加速、加速。機体を、限界まで加速する。

「1分後に、主砲中心部に攻撃を開始する!」

 無我夢中に加速し近づくハリスに通信が入る。

 モニターには、カウントダウンが映し出される。


 60


 ズバババといった、ヘルメット内で再現された、対空砲の発射される音が近づく。


 55


 モニターの右側から、対空砲の放つ光の線が近づく。


 50


 近づいてくる、光の線を避けるため、脚と腕を振ることで、身体を回転させ、追尾を振り切る。


 45


「モードTAG!」

 両腕を銃に変形させながら、衛星に着地する。

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