第陸話 発動! 希亜計画!
キシベに質問を一通りしてコックピットに戻ると、モニターにスロープから離れた場所にマーカーが表示される。
その位置に向かうと、地下で見た拘束具がバラされアームに繋がれて降りてくる。最初に肩が上から固定され、次に脚部が挟まれるように固定する。最後に腹部を二重に固定されアームが上昇する。
現在、連邦軍の運用する戦闘艇は旧時代の戦闘艇とはかけ離れたになっていた。現在の戦闘艇はその場で加速、飛行に移行するため滑走路がいらなくなっている。この為カタパルト、滑走路が必要なくなっていた。
方舟の翼の先端部には加速用のレールに固定機が付いた装置が伸びていた。
「マスター。あれはカタパルトでこれを出撃させる為の装置です。」
彼の考えを読んだかのように彼女が説明する。
カタパルトの羽の方には戦艦から伸びた簡素な形になっていた。
アームはカタパルトに機体を繋げると外れる。
カタパルトは羽の方に進む。機体が持ち上げられると戦艦の内部へ運ばれる。
残りの拘束具が壁についいてあり、他のノアが固定されている。
レールに従い壁に向かうと拘束具が機体を拘束する。
「もう、降りていいですよ。」
モーショントレース用フレームが外れる。
ハッチを開けると横ではラペイシャスの機体が格納される。
簡易エレベーターを降りると作業着を着たメカニックがやってくる。
「お待ちしてました。キシベ艦長からここの隣の待機室で連絡を待ってもらうそうです。」
彼は軽く返事すると、降りてきてるラペイシャスの方に向かう。
待機室で座って待っているとラペイシャスが来たが、話すことなく別の椅子に座った。
一時間ほど待つと、館内放送が流れる。
「ノアパイロットは至急ミーティングルームに来てくれ。」
館内放送が流れた後に、個別通信端末に通信が入る。
「ミーティングルームはその部屋の隣になっている。」
同時に立った彼らは隣の部屋に移動する。
唯一空いていた席に座った彼らは机の上に置いてあった資料に目を通しているとキシベが部屋に入ってくる。
太陽系連邦軍第1独立艦隊所属トーゴー級2番艦反重力エンジン搭載型第弐世代超弩級戦艦アークイド
ノアと同じ箱舟計画で建造された宇宙と空上をどちらも飛行可能な第弐世代超弩級戦艦。
新規格ノアを運用するための新型規格の戦艦。ノアを約20機運用可能。
スペック:全長327.5m (砲塔も含むと377.5m)
全高117.3m
重量73030t
乗員700名
兵装:荷電粒子圧縮式砲×1
電磁主砲×4
電磁対空砲×36
電磁カタパルト×2
「さて、まず君たちはこれからノアの専属パイロットになってもらう。
次にまずその資料にあるように私たちの戦艦アークイド、そして君たちが乗る艦載機のノアは新設される事実上の奇襲部隊、第一独立艦隊として奴等の基地を奇襲、取り返すのが我々の使命になっている。
今後の独立艦隊としての奇襲作戦の計画として、ヨーロッパ地区の占領地域の主要な基地を集中して攻撃を仕掛ける。まず最初、ハイ・ウィッカム基地に攻撃しイギリス地区の主要基地を奪還する。この艦隊は存在が敵に知られると電撃作戦の効果がなくなるため3日後に行う。作戦詳細は実行前日に説明する。後、ジークとラペイシャスには個室が与えられる。後で案内人が来るから待っていてくれ。では解散。」
キシベがそう言った後通信端末で人を呼び、案内させる。
部屋には基地に置いてあった私物が届けられ、専用のシュミレーターが置かれる。
基地周辺の怪我人を輸送したホバートラックが収容される。
次の日になれば、破壊された機体が回収される。
基地周辺の整備が完了したのと、補給が完了された。
基地の動ける周りの兵が敬礼に囲まれながら、戦艦が発進する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます