マルチーズの姉弟ケンカ1 姉犬side
マルチーズ マルタ島原産、体重3キロに満たない愛玩犬
真っ白ふわふわな毛並みに真っ黒のつぶらな瞳
まさに動くヌイグルミと言える愛らしさ
マルチーズのお仕事とは、「笑う事」
楽しいね~って笑う自分を見て、飼い主さんも笑ってくれる事。
マルチーズレベル最高値は20
この見た目超ラブリーな子犬が
<お前、邪魔なんだよっ!出てけ!早く出ていけー!!>と、
日夜、思念を飛ばして怒鳴っていると、誰が気づけるというのか。
マル美ちゃん 生後9か月のマルチーズ 食が細い
美人さん 精神年齢は大人女子 マルチーズレベル13
3か月程はお兄ちゃんと暮らしていたが、事情により
実家のお母さんと暮らしている。
飼い主がお兄ちゃんなのか、お母さんなのかが曖昧。
あとから、弟のわん太がやってきた。
食欲不振、睡眠不足、心が委縮している状態
わん太 生後7か月のマルチーズ ちょっとボケた顔立ち
第一次反抗期真っ最中 マル美ちゃんより600g大きい。
自分がお母さんの1番だと思っている。
顔にコンプレックスあり(マル美ちゃんに負けている)
マル美ちゃんより力で勝ってるので、自分がボスでありたい。
マル美ちゃんが邪魔で邪魔でしょうがない。
マルチーズレベル1 猫から犬になったばかり。
大人になっても、精神年齢は幼稚園児レベル
始まりは、マル美ちゃんのコミュニケーションでした。
今のお家で楽しく過ごせているか?好きな事は?やりたい事は?と聞いた所、
ほぼ無言<・・・・>
好きなもの<・・・>思いつかない。
欲しいもの<・・・>思いつかない。・・・<お友達?>
お兄ちゃんと離れて寂しくない?の質問には、
<え?私の飼い主は、お兄ちゃんだったの?お母さんかと思ってた>
私が質問したのは、生後9か月のお子様世代の犬なのに・・・暗い!暗すぎる。
通常のおこちゃまは、オヤツ好きー!散歩大好きー!!のキャピキャピ反応が常。
マル美ちゃんの顔は、暗く沈んでいる。
楽しい事もない、好きなものもない、仲良しもいない・・・と思っている。
この後、実は同い年の同居犬がいる事を知る。
は???
同居犬がいるのに、欲しいのは<お友達?>
このままでは、非常にマズいと思い、
お願いして、再度マル美ちゃんと話をさせて貰った。
<寂しい。
お母さんに近づこうとしても、わん太に追いやられてしまう。
私がおりこうさんにしてても、わん太がわざと悪戯したり、
俺が!俺が!ってジャレついたりして、お母さんの目は、
わん太しか見ていない。
私は、この家にいる意味があるのかな?
食欲なんか、出ないよ。
私は、私だけを見てくれるお家に行きたい。>
・・・マル美ちゃん・・・
気を取り直して、同居のわん太君と、初コミュニケーション
「こんにちは。マル美ちゃんの事は、どう思ってる?」
<邪魔!邪魔!邪魔ーー!!早く出て行けばいいのに!>
「君の飼い主さんは?」
<お母さん!あの子の飼い主は違うでしょ?(確かに。お兄ちゃんだね)
この家に来た時も、あの子は、ココと別に家があるって言ったもん。
(お兄ちゃんの家だね。でも、もう戻らないのだけど)
この家もお母さんも、ボクのもの!邪魔ーー!!>
「マル美ちゃんの家もここだよ。仲良くしようよ」
<マル美はライバル!邪魔!早く出ていけ!!>
「アンタ、性格悪いよ。
女の子に優しく出来ないの?」(通常、雄はメスには優しい)
<うっさい!この家のアイドルは、ボクだけでいいんだよ!
ボクより顔が可愛いマル美なんて、いらないんだよ!>
(顔で負けてるのは、判ってるんだー。)
判った・・・君がマル美ちゃんを攻撃してたのか。
心が折れる寸前まで追い詰めたのは、君か。
しかも、表立って吠えたりしてない。噛みついてもいない。
人は気づく事が出来ない思念で、ガンガン攻撃してたな。
この段階までは、画像を見ながらの遠隔でコミュニケーションだったので、
直接、マル美ちゃんと対峙して事態の改善を目指す事に。
わん太、どうしてくれよう・・・!! 続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます