歓喜のポメラニアン2 爪切りが許せない!

ポメ君・・・見た目3キロ超えのぽっちゃりポメラニアン。

      見た目通りの中身も小学生低学年。

弟猫・・・見た目3キロちょっとの長毛系の黒猫。鳴き声はカワイイ。

     中身は、落ち着いた40代のオッサン。


7カ月前、1キロあるかないかの黒猫を引き取り、

お兄ちゃんになった、3キロちょっとのポメラニアン。

あれから黒猫は、すくすくすくすくすっくすく!と育ち、

ポメラニアンと、ほぼ同じ大きさに育った。

あれだけ、弟カワイイ!と言っていたのに、

最近は、弟猫に押され気味。やや不穏な雰囲気らしい。


弟猫がポメ君を噛むと聞いたので、コミュニケーション開始。

「弟猫君、ポメ君噛んだらダメじゃん」

<オレは・・・ギャーギャー言われなきゃ、噛まないんだが。>

先に手を出したのはポメ兄貴だと。ホントか?


試しに聞いてみた。「自分の誕生日、判る?」

<オレ、6月15日生まれだよ。1歳になったよ。

 オレ5キロくらいには、大きくなるよ。>

おお!自分の誕生日、判るんだぁ~。


ポメ兄貴みたいに、オスワリを練習中の弟猫。

<オレ、チーン♪とベル押しくらい出来るぜ?>

ほうほう、芸達者な猫になってくれるのか?そりゃ楽しみだ。

しかし、5キロになったら、ポメ君は弟猫に勝てないよなぁ。

猫と犬で生活圏違うから、ケンカにならないと思ったのになぁ。


最近のポメ兄貴、宅配の人にギャンギャン吠えて煩いらしい。

「ポメ君、宅配の人に吠えたら煩いよ。近所迷惑。

 お母さんに迷惑かけてるんだよ。

 なんで吠えてるの?」

<弟猫に負けそうだから、

 ボクがお兄ちゃんだ!!って威厳を示すために吠えてる>

「そんな理由で吠えるな!煩いよ!」


<ボクがお母さんの1番じゃなきゃ嫌だ!ボクが1番になりたい!>

「コラコラコラ!お母さんの1番は、ポメ君だよ?

 弟猫が1番にはならないよ。猫だもん(同じ土俵に上がってないぞ?)」


<だって!弟猫だけ、爪切りしてるっ。ボクはしてくれない!>

そこ?1番の基準は、爪切り??猫だけ爪切りが許せない?!


あ~~~、確かに。

トリミングに行くポメ君は、自宅で爪切りしないもんね。

猫君は伸びるので、気が付いたらカットしてるそうな。

ポメ君の主張を飼い主に伝え、弟猫の爪切りをした時は、

フリでいいから、ポメ兄貴も爪切りする事に。

ライバル視してる弟猫を、これ以上賢くしない為に、

オテを教える事も中止。

心がおこちゃまのポメ君の静かな怒りが続いている。   続く。



ふと思う。

弟の黒猫は、生後4か月の頃、サバトラの母猫に、

<私に似てない子供はいらないわ>と、置き去りにされている。

サバトラ母さんは、自分にそっくりのサバトラの仔猫1匹を連れて去って行った。

(という場面を、見せてくれた)


父猫そっくりの弟猫は、たぶん父猫そっくりの大きな猫になる筈。

母さん猫は、自分より大きく育つ子供は育てきれないと判断し、

捨てたのかもな・・・。

(当時ガリガリだったから、食糧事情は悪かったと推測される)

自分に似てないから捨てるって、なんつー薄情な母猫だと思っていたが、

厳しいノラ猫界を生き延びる為の、苦肉の策だったのかもな。


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