『蜜と罰』

第20話 ep2 . 『蜜と罰』 令嬢と黒猫、そして少年

いつもここに来てくれてる奴、サンキュな。


わりと構ってちゃんな方だからありがたい。誰かがきてくれたら内心めっちゃ嬉しいんだよ、実は。


けど、申し訳無さもずっとある。

ここ最近ずっと紅茶だラスクだ梨ジャムだってスイーツ()の話題ばっかだったろ?

マジで申し訳ない。お前も別に菓子や紅茶の話が聞きたくて来てるわけじゃねぇだろ?


ほらアレだ、何のラッキースケベ的なハプニングもねぇし(そもそも出てくる女が小泉か花園リセの二人しか居ねぇし)小泉は小泉で胸もないからTO L◯VEる的なハプニングも期待出来ねぇし。


いや、今回悩んだんだよ。この話?『蜜と罰』?速攻で火ィ着けて燃やそうと思ったんだよ。そもそも趣味が悪すぎる。


俺からしたら知らん間に盗撮された○◯撮り的なのを全世界に向けて公開されるみたいじゃん?絶対無理って思った。無理無理無理、だって自分で見れないもんこれ。読めねぇよ。


けど、前に進む為にはいつかは読まないといけないんだろうなとは思う。今は無理でも三年後か五年後か。十年先かもしれない。


今の俺はとてもじゃ無いがこれは読めねぇ。だけど、別の誰かの手に委ねてもいいと思った。

別にサービスとか申し訳ないからって訳でもない。帳尻を合わせようとかそんなつもりでも無ぇよ。


馬鹿みてぇにクソ長いこのハナシを全部読んでくれてる奴も居るだろ?

俺の話をずっと辛抱強くここまで聞いてくれてる奴が居るってだけで涙が出そうだわ。

マジで感謝しか無ぇよ。神かよ。絶対いい奴じゃんお前。100円マック奢ってもいい。


ここまで付き合ってくれる奴、リアルで会ったら絶対めっちゃいい奴だろ?聖人だろ?ガチで信じられるわマジで。

だから心の底から信頼できるやつになら俺の代わりに読んでもらってもいいかなって思ったんだ。


本当は燃やそうと思ったけど、誰かに委ねる事で別の何かが見えてくるかもしれない。


この話に出てくるのは俺じゃない。今でもそう思ってる。


じゃあ誰なんだ?って話になるよな。でも俺もわかんねぇよ。


こいつが誰なのかって言うのも含めて読んでくれる奴に託したい。


じゃあな、俺は読めねぇからまた後でな。なんかあったら教えてくれ。





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『蜜と罰』





令嬢と黒猫、そして少年。


物語が成立するには充分な演者が揃っていた。


世界は舞台。


そして人々は皆、この舞台で自らに与えられた役割を演じていく。


少年はその演者の一人だった。


聖母のような令嬢。


世間は世間、それだけのものかもしれない。


人は誰でも役を演じなくてはならない。


彼女もまた自ら与えられた役割を演じているだけに過ぎなかった。


演者と演者。


偽りの仮面を脱ぎ捨てた二人が真夜中のバルコニーで演じるのは悲劇か、それとも……






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俺は読んでねぇけどまだ序盤だからな。

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