この世界で最強の魔族と融合!?

リバースボトル

第一話エクステン=ウィレーズのこれまで

生温い風、暗くなる空、鳥達が急に飛び立つ、魔物達も何か強大な力から逃げている感じだった。これは単なる雨の前兆じゃ無い、そう感じていた。


大きな地鳴らしと共に大地と空が割れる。天から降るのは、200年前に封印された、魔族達だった。



これは勇敢なある一人の少年の成長記である。



 僕の名は、エクステン=ウィレーズ16歳だ。この世界は、アナリトリアという簡単に言うと魔法国家みたいなもの。その名の通り地球、日本とは違く魔法を使える世界らしい。

何故僕が地球や日本を知ってるのか、それには簡単な事情がある。



僕は加藤優二30歳のサラリーマンをやっている特撮などが好きないわゆる『オタク』と呼ばれる存在だった。

21XX年8月11日

僕は仕事終わりに、同じ趣味を持つ仲間と僕の誕生祝いをすることになった。

まぁ、ただ「今期のアニメはどうだ」とかそういう話をするために集まるのだけど。

仲間と待ち合わせをし、僕の家に向かう途中突然意識が朦朧とした。

何故かみんなが騒いでいる。

背中に触れると血が付いていた。

通り魔に刺されたらしい。

「痛い」という感覚より、「アニメ見終えてないな」とか、「折角予約したグッズどうしよう」などが頭の中に浮かぶ。

もう死ぬのか、誕生日なのに災難だな。

そうして僕は死んだ。



気づくと、この世界に転生していた。


前世の記憶を引き継いでいた僕にとってこの世界はとても魅力的だった。

やはりオタクであった僕は魔法という存在に惹かれた。


魔法にも3つの出し方が有る。

一つ目は詠唱をする『詠唱魔法』、この世界で最も使われている魔法である。


二つ目は技の名を言うだけで出す事が出来る『半詠唱魔法』、これを使えるのはこの世界の一割にも満たない人達だけである。


三つ目は『無詠唱魔法』、これは対人、対魔物戦で最も使える魔法だが、この世界で使える人間は僕と師匠だけである。


師匠と言うのは僕の祖父、ナザバル=ウィレーズの事だ。

ナザ爺は僕に魔法の基礎から応用まで教えてくれた。

ナザ爺曰く、今の僕は国の魔導士と同じ位魔法を扱えるらしいが実感が湧かない。


僕は暮らしの中で魔法を使いまくり、「マナ」日本で言うところのMPを着々と増やしていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る