手遅れ

A「この壺を買いませんか?あなたの運命を切り開くはずです」

B「なんの宗教にハマった?それとも多額の借金か?安心しろ、俺も金欠」

C「くッ……!俺の第三の目が開花する……!このままだと、このままだと!」

B「このままだと?」

C「金欠になってしまう……!」

B「それ絶対第三の目とか関係ないね」

D「はぁはぁ……!俺を置いていけ……お前まで巻き込むわけにいかない」

B「はいはい、金欠地獄だろ」

D「この試験地獄に!」

B「あっ」

C「忘れていた……」

D「お前らバッカだなぁ。今頃になって焦っているのかよ。俺なんか数時間前に赤点の覚悟を決めたぜ」

先生「おい、お前ら何をそこでふざけている?一週間後は中間試験だぞ。忘れていたわけじゃあないだろうな?」

C「ま、まさかぁ!俺ら今から図書館で勉強しに行くところなんですよ!」

先生「なら良いが。神頼みなんかしないでちゃんと勉強するんだぞ」

B「分かっていますって!」

D「神は死んだ!それじゃあ!」

先生「廊下は走るなよー。おい、お前は何をしているんだ?」

A「……先生」

先生「なんだ?」

A「神は……いえ、この壺、買いませんか?」

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