第8話
その日、帰りに即席のランドリーで服を洗いながら、彼女は自分の上に乗ろうとしてきた。
卒業するまでそういうことをするなと、言った。
次の日から、彼女は喋らなくなった。自分の上に乗ってもこない。一緒にも帰らない。距離が、離れる。
それでも、彼女は、自分の視線に対して、笑顔で応えた。というか、最近は彼女のほうから自分の視界に入ってくるようになった。
どうでもいい。
特に好きでもきらいでもないので、そのまま放置していた。
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