第47話
ひばりが顔を真っ赤にして指さした先には
【ご主人様と肉オナ◯の愛の営み部屋】
俺はそれを見た瞬間「ちょっと待っててくれ!」と言いおいて光の速度で自室に入った。
案の定、麻奈が布団で身体を隠しながら俺を待っていた…
「うん…麻奈何してんの??
今日は俺の親友を迎えに行って自室に連れてくるって言っておいたよね?」
「だからですよ!!
最初に私がご主人様のモノだってことを見せつけておかないと!!」
コイツは何を言っているんだ……
俺は頭を押さえて
「男だって言ったはずだけど?」
麻奈はぷうっと膨れて
「こんなに私が誘ってるのにまだ1回もシてないじゃないですか!?
もしかして、ご主人様はソッチもイケるタイプなんじゃないかと心配になりまして…」
「ア、アホか!俺はノーマルだ!!」
麻奈はそれを聞いてニコッと笑い
「じゃあ、ここで一発ヤりましょう!!そうしましょう!!」
「親友を待たせてんだよ、ヤるわけないだろ…」
「大丈夫です!サクサク終わらせれば問題ありません。さぁさぁ…!!」
言いながらジリジリ近寄ってくる麻奈。
その時、「あの〜」と扉が開き、ひばりが顔を出した。
そして、麻奈の姿を見て慌てて目を逸らす。
「わっ!!お取り込み中でしたか…
僕もう少し外で待ってます」と言って扉を閉めようとする。
その扉を押さえて
「ひばり、中へ入ってくれ。このままでは押し切られる…」
「いや、でも……あれ?三木島さん?久しぶり!良かった。元気だったんだね」
麻奈が三木島だと気づいたひばりは声をかけた。
麻奈はひばりを見てむむぅという顔になった。
「ご主人様の親友って神宮君だったんですね。
ほらっ!やっぱり!!ソッチもイケるんですね!?」
「なぜそうなる!?」
なぜかひばりだと知った途端に更にヒートアップする麻奈をなんとか落ち着かせて服を着させ(っても水着みたいなものだけど)ようやくひばりを自室へ入れた。
そうしてやっと落ち着いてひばりにこれまでの経緯を説明することができた。
「そっかぁ。唯人の方も大変だったんだね。それで今日僕を呼んだのは?」
核心をついてくるひばり
「あぁ、明日からアーガイア国ででっかい祭りがあるらしくてさ!!一緒に行こうぜ?」
そう、最近魔王がアーガイア国へ戻っていたのは祭りの諸々の為だったのである。
目を輝かせて言う俺にキョトンとするひばり
「あはははは。唯人は相変わらずだね」
「せっかく異世界に来たんだ。楽しまなきゃ損だろ?」
笑いすぎて涙が出てきたひばりは涙をふきながら質問した。
「でも、唯人はアーガイア国のお金持ってるの??」
俺はニヤッと笑い、胸を張ってこう答えた。
「全く問題ない。アテがあるからな」
麻奈は勘づいたのだろう。ソイツに向かって「ご愁傷様です」と小さく呟いていた。
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