第7話 そう、私を感じて

「やっぱりここが好きなんだね。ずっと見てたでしょ? ……気づいてたよ」

アリスは自らの乳房を手のひらで押し上げた。柔らかな二つのそれらの間に、アリスはマルクのモノを迎え入れる。まだしっかりと挟まれてはいないが、マルクはその重量感を股で感じ、より一層ペニスを硬くした。

「ガマンできない? うふふ、大丈夫。約束通り、ちゃんとヨクしてあげる」

そう言うとアリスは、その二つの乳房を腕で寄せ、マルクのモノを完全に挟み込んだ。

「うっ……!」

マルクは思わず声が出てしまう。決して強い刺激ではない。しかし、この行為自体がマルクをさらに興奮させたのだ。大きくて丸い乳房は、女性としての象徴である。アリスの乳房はそれはもう魅力に溢れていた。大きさや形はもちろんのこと、その先端部の色づきの美しさ、滑らかな肌、その全てがマルクを魅了した。男であるならば誰もがそれらを直接目で見て、指で触り、手のひらで揉んで、舌で味わいたいという欲望に支配されてもおかしくない。それが今、自らのペニスによろこびを与えようとしているのだ。

「動かすよ……楽しんでね」

アリスは乳房を上下させ、付け根から先端に至るまで、その全てをくまなく刺激した。

「すごい、どんどん硬くなる! ねぇ、私のおっぱい気持ちいい? 気持ちいい?」

アリスはさらに、自らの舌でマルクの先端をチロチロと舐め始めた。更なる刺激にマルクはびくりとするが、アリスはそんなことお構いなしに刺激を重ねる。先端を舌でゆっくりと円を描くように舐めまわし、筋をなぞる。そうしている間も、乳房は上下運動を続けている。彼女の胸の感触と温もりはマルクを感覚的に昂らせ、揺れる乳房と剥き出しにされた薄桃色の尖りは視覚的に昂らせた。時折マルクのももに触れる彼女の乳首は、間違いなく硬さを増している。彼女も興奮しているのだ。マルクは我慢できなくなり、そこへと指を伸ばす。

「ひゃ!」

マルクは、アリスの乳首を摘んだ。そこは最初に触ったときよりも硬く、そして大きくなっていた。マルクは大きくなったそれを指で上下にさすった。

「あっ! ダメ! 今 は私の番なの! ……この!」

アリスは胸の締め付けを強くした。マルクの先端を押しつぶさんばかりの強い刺激だった。マルクもたまらずのけぞって、手を離す。アリスは今が好機とばかりに思い切り攻め立てた。緩急を付けるのをやめ、ひたすら強く胸を上下させる。特に先端の方は強く刺激し、舌での刺激も忘れなかった。押し寄せる快楽に、マルクはもう限界を迎えようとしていた。

「すごい熱い! ビクビクしてる! ねぇ、もう出そうなんでしょ? 出していいよ? 出したら私………全部飲んであげる」


 その言葉で、マルクは自身のモノを口にする彼女の姿を想像してしまった。口の中の温もりと、舌の感触、絞り出される精の快感までも。同時にマルクは限界を迎え、甘い痺れと共に強かに精を放った。すると彼女はそのままマルクの強張りをその喉深くまで咥え込んだ。それは想像した以上の刺激と快感だった。精を出し尽くすまで離さないとばかりの吸引と、今まだの比ではない生々しい温もりとぬめり、そして絶え間なくうごめく舌が最大に敏感になったそれを隅々まで刺激し、喉全体でキュッと締め付けた。

「あ……あぁ……うおおおお……!」

それは、普段では逃げ出してしまいそうなほどの強烈な刺激だった。しかし、もうすでに足に力は入らず、ペニス全体を口にされては逃げることもできない。感じたことのない快楽と共に、永遠に続くような甘美な射精をし、彼女はその全てを口で受け止めた。最後の一滴まで出し尽くし、その間も常に彼女の舌は心地よい刺激を与え続けてくれた。マルクのペニスが彼女の口から解放されたときにはもう、すでにその硬さは失われ、ダランと倒れてしまった。

「あぁ……いっぱい出たね。気持ちよくなってくれた証拠だね。でも、これで終わりじゃないでしょ?」

アリスは倒れたマルクのそれを握り、上下にさすり、先端を指でなぞった。

「最後まで、シヨ?」

マルクは、股に再び血が集まっていくのを感じた。

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