第9話
定期考査から3日後のことだ。
追試会場にて。
俺はろくに勉強しない何人かの不良どもに絡まれていた。
「なんだよ、なんだよ。
おまえさ、学年トップなんじゃねぇのかよ!」
「そんな奴が!どーしてこんなとこで追試受けることに
なってんだよ!」
「あー、そーか!この前のテストはあれか?
カンニングでいい点取っちまったってことか!?」
ガアン...!!と不良のなかで一番、ガラが悪いことで有名な金髪の不良の藤島が。
俺の座る椅子を派手に蹴ってみせた。
「卑怯な真似、すんじゃねぇよ...!」
「ズルして、学年一位とか、やーめろ!
勉強もできない、実は底辺!のおまえはな!」
「今日から俺らのパシリ決定な...!!」
「アハははは!」
そんな笑いの中で。
誰も助けてはくれなかった。
俺は起立させられ、藤島くんに胸ぐらを掴まれていたんだ。
追試の現場を見張る先生はさっきまでいたけど。
その見張っててくれたおじいちゃん先生はいまは
職員室かどこかに行ったのか、席を外していたんだ。
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