99話目、百物語
とある学生さんたちが体験したお話なんですが、その内のお一人から聞いたお話で
まあ、大学のオカルトサークルのイベントで百物語をしたらしいんですよね。
ローソクを百本用意して、一人2~3個の怖い話をしてたんですね。
で、その子が部長さんと仲良かった。だから、部長さんからいろいろ聞かされてたんですけど、
部長さんいろいろ仕込みをしていたんですね。
百物語している最中にラップ音のようなものを流したり、線香の匂いをさせたり。
その子は真面目な子だったんで、いいのかなこんな事してって思ってた。
最後に自分の番になった。百話目。
その子は自分の地域にあった百物語の話をしたんです。
それが百物語をちゃんとしないと百体の地蔵が迎えにくるぞという物だったんですね。
サークルの子達も部長さんも初耳だ、そんなのであるんだ~とか言ってたんですね。
で、百物語無事に終了した。
その日の夜にLINEが来た。
部長からだった、
あの話って作り話?
あの話って?
地蔵の
ああ、あれはウチの地元に伝わってる話なんですよ
あれが本当ならさ、君もだよね
え、何がです?
俺が細工してたの知ってるんだから、君も共犯だよね
ここまでLINEして、はぁ何いってんだこいつって思った。
そこから返信しても既読にすらならなかった。
おまけに学校にもこなくなった。
その子はひょっとしたらお地蔵様に…と思っているらしいです。
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