お題97、階段
学校でよくあるお話なのですが、階段の段数が上りの時は13段なのに下りは12段になるという実際よくよく考えてみると何が怖いんだという怪談のお話なんですけど、
ある女子生徒が階段を上っている時に、ふとその怪談のお話を思い出したんですね。
で、実際数えてみようと思ったらしいんですね。
それで一旦、一番下まで降りてのぼりを数えてみた13段。
で、のぼりから下りの段数を数えようと振り返ったら、階段の一番下に自分がいた。
え、ってきょとんと固まってしまったんですが、その一番下にいた自分も階段を登り始めた。まるで先程の自分のように小声で呟くように段数を数えていたんです。
それで自分が隣に着て振り返って下の階を見た時に、固まっているんですね。
まさかと思って下と見ると、また自分がいるんですよ。
うわ、なにこれえ。どうすればいいの?
どうすればいいか、呆然としていると突然、ねぇ大丈夫!って肩をたたかれた。
びっくりして振り向くと友達が心配そうにこちらを見ていた。
え?え?
いや、何階段上でぼーっとしてるの?邪魔だよ?大丈夫?
辺りをキョロキョロみると普通に自分以外の他の生徒も廊下を歩いていたり、何も変わった事はないようでした。
何してたの?と友人に聞かれたので、階段の段数を数えてた事をいったんですね
あぁ、あの段数数えたら呪われてドッペルゲンガー出てくるって話?って言うんですね。
え?何それ、私知らない
え、私が聞いたのはそれだけど。
その女子生徒が知っていた話と今出回っている怪談は違っていたようでして、友人が話していた怪談をどうやら体験してしまったみたいなんですね。
その女子生徒さん、ドッペルゲンガーにはあってしまったんですが、今も普通に元気にしてらっしゃいます。
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