お題38、納体袋

これはAさんという男性から聞いたお話なんですが、

Aさん心霊スポットとされているビルにいった事がありまして、そこで見たものの話なんです。


Aさんが廃墟になったビルを探索してたんですね

心霊スポットを探索というより、廃墟の写真が撮りたかった。

来た時間も昼間でした。

ビル内部を探索していると、ある部屋に入ってギョッとしたんですね

何か大きな布のようなものがサンドバッグのように吊るされていた。

Aさんが恐る恐る近づいて後悔した。それ、納体袋だったんです。

もちろん、空です。


Aさんは気持ち悪い…と思って、目的も違うし写真もとらないで、その部屋から出ました。

しかし、部屋から出て数歩あるいた時、ドサッて音がした。

何か重いものが落ちた音。

そしてずりずりっと引かずる音

もう、Aさんの頭の中には先ほどの納体袋が落ちてきて、こちらに向かってくる光景しか浮かばなかった。

Aさんダッシュでビルから逃げたそうです。

やっぱり心霊スポットと呼ばれる場所、なんかあるんだねと話してくれました。

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