エレメントジェネレーション ゼロの執行者と世界の秘密

@syusora

序章 

サターク帝国崩壊後。宇宙の勢力は二つに分かれた。「聖戦」と呼ばれる時代の幕開けである。

この時代はわずか2年だけの期間しか続かなかったにもかかわらず大量の死者や壊滅した星を生み出した。

そして聖戦を制した勢力ラースは「巨大惑星都市アミスター」を作り民主主義の国家を築いた。



新宇宙暦25年 アミスター1区 国会

議事堂


「大統領、本当にこの組織を正式に認めつもりですか!?」


国会の議員はすごい勢いで問い掛けてきた。その表情は少し怯えているようにも見える。

だが大統領はすかさず質問に答えた。


「えぇ。あの聖戦によって減少し力を弱めた超人たちは近年力を取り戻してきており、近年新たな超人たちも生まれてきております。今の警察組織では話しにならない。今こそ超人による超人を取り締まる特別組織が必要なのです」


そう発言した瞬間周りは静まった。だが1人の議員が発言した。


「しかしそんな危険な組織を管理できるような力を持つ者はいませんよ!

その候補メンバーの資料を見ましたが

ほとんど危険な能力を持つ者たちじゃありませんか!」


その瞬間周りの議員たちは「そうだそうだ」と野次が飛ばした

しかし大統領は少し微笑み発言した。


「いや1人だけいます。この組織のリーダーにふさわしい人物が!」


その瞬間周りはざわついた。だがそれに構わず大統領は話しを続けた。


「あの聖戦でラースを勝利に導いた英雄。

未剣 礼人(みつるぎ れいと)です。」


「バカな!?未剣 礼人は聖戦で戦死したはずじゃあ!?」


「実は最近生きてることがわかったですよ。彼は聖戦で確かに死にかけましたが、コールドスリープで仮死状態で生き延びていて最近目覚めたことがわかったんです。

彼は聖戦の時と変わらない力を今も発揮できています。これで管理者の問題も解決できると思いますが?」


周りは納得するしかなかった。




(礼人、頼んだぞ。このアミスターを守ってくれ!!)


この年から超能力者犯罪者対抗組織

通称(SAP)が設立された。


未剣 礼人を局長としたSAPはその後超能力保持の犯罪者を取り締まりアミスターの治安の維持大きく貢献した。


それから10年後....。


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