第9話 久しぶりの

今の状況を整理しよう。

ゴーレムの襲撃があって一体は倒したが、お馬鹿さんがぶったてたフラグのせいで増援が湧いてきて、


同じ容量で倒そうとしたが、魔力切れでムリポって感じだったわけで高火力光線で撃たれそうになるがメイドにお姫様抱っこで救われるという状況。


文字に起こすとマジで意味がわからなすぎる。


普通男が胸に抱いて飛ぶのが定石だろうにね。


「あ、今、顔の半分しか見えないな。やっぱり僕はそういうムッツリさんだったんだな。客観的に見ることも大事だな。とか思ったんじゃないですか?」


「うん。黙れ。てかよく僕を分かったね。姿形が違うから普通わからないものだと思うんだけど。」


「偽物でしたか。じゃあおろしますか。」


「やめてね。」


「嘘ですよ。魔力の流れは私と共有されているのでわかりますよ。私が死んだらわかりますのでそのあとは、色々してくれていいですよ?」


「うぜぇ」


こいつマジで変わってねぇ。なんだ?ご主人離れして、優しくなるみたいなのないの?それかホームシックならぬご主人シックになって欲しいものだね。反省反省。


「痴話喧嘩してたら二発目ためてますね。」


「いつ僕が痴話喧嘩をした。一方的だったよね?てか、避けてよ?僕を盾にしないでね。」


「わかってますよっと。」


「は?」


オリエヴィアは大きく手を振り上げる。


そして、僕の身体は雲に触れることができる高さまで投げられ、オリエヴィアも飛び上がっていた。


二発目も当たらずに済んだが、流石に被害ゼロなわけではなく、僕が吹き飛ばされた平原も焦土と化していた。


それを確認し終えると、また僕はオリエヴィアにお姫様抱っこをされていた。理不尽だ。


「ちょっと魔力頂戴。そしたら一瞬で終わるから。」


「元の姿で魔法をパナしたらいいじゃないですか。」


「魔力がなくて戻るに戻れねぇんだわ。」


「そうですか。なら、少し、だけですよ?」


「もうツッコマねぇからな。」


すると、魔力の波長が重なり、魔力が流れ込んでくる。久しぶりの感覚。ゾクゾクする。


「もう無理です。私、魔法特化じゃないので。」


「もう充分だ。最速で終わらせる。」


手を顔に当てる。すると、パリパリパリと僕を覆う膜が剥がれ、本当の姿を現す。


白と黒が混ざる髪、長身だがスラッとした細身の体に、黒い服は一層どす黒く、ヒラヒラした部分は意思を持っているかのように揺れていた。


背中の羽は体と離れていて、その羽は赤色の宝石が散りばめられており、黒と赤が綺麗なコントラストを描いていた。


そして、僕は地面を強く蹴り、僕専用の魔法を放つ。魔力満タン。中火力。


人差し指と中指を突き出し、薬指と小指を曲げ親指を曲げ人差し指の付け根に当てる。


いわゆる手銃のポーズである。


「『黒き弾丸』」


そう唱えると、手の斜め上にどす黒く、渦を巻き、弾丸の形をしたものが出てくる。


狙いは足と手。


「ぶっ放せ。」


グチャァッ


外した。が、足は両方破壊できた。


しかし、相手の必死の抵抗で腕を振り回す。


「そんなに腕を振るなよ。外れるぞ?人形風情が。」


しかし、腕を振り回すだけで、風が強く吹くとはな。さて、終わらせますか。


羽の力で相手の後ろを取り、羽の宝石部分から、赤く長い槍が飛び出し、手と体を拘束する。


これで終わりだ。


「『黒き弾丸』中火力。制御弾。二分割。」


手銃のポーズを取り、狙いを定める。


「さよならだ。」


ブシャァァァッ


四肢が弾け飛び形を失い、その空間には無が生み出されていた。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


戦闘描写は難しい。ちなみに、オリエヴィアは一人でも倒せるんですよ?でも、シュガンノートは過保護なので自分でやったんですよ。魔王がいない理由はまた後で。


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