01 席替え
久しぶりにやってきた、席替えの時間。一列目なら、早い者勝ちで自由に選ばせてくれる。大半が後ろの席を賭けてくじ引きを待つのだが。
私は決まって廊下側の一番前の席を選ぶ。授業中に先生に話しかけやすく、かといって視界に入りにくい。端っこだから、クラスを見渡すことだってできる。高校二年生の夏に見つけた、最高の席なのだ。
「さて、新しい座席が決まったな。移動開始――。」
先生の合図により、教室が騒音で満たされた。重たいリュックが乗せられた机を引きずり、見慣れた景色に胸をなでおろす。左には
皐月の更に左を見ると、
次の席替えまでに仲良くなれたらいいな……。
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