第14話 高校生って?

高校生になった。楽しくない。

勉強したくなくて進学を考えていなかった私は「高校は楽しいよ」と言われて進学したと言っても過言ではない。楽しくない。


私は落ち込みやすくて周りに気を使わせてきたから高校でも「私はそういう人」とそれだけは分かってもらいたかった。

だから初めて担任と2者面談した時に「私は学校が嫌い」だと伝えた。それはしっかりと担任に伝わったようだった。「何か話したいことがあったら言ってね」と言ってもらった。でも会って数ヶ月の大人に話せるわけは無く、平坦な日々を若干耐えながら過ごしていた。


ある日、落ち込んでいる期間に担任に呼び出された。落ち込んでいることに気づいて声をかけてくれたらしい。それでも理由も分からずに落ち込んでいるのに話すことはなく、担任は「自分と私は似ている」と話し始め、さらには私の知らない女性の話もし始めた。ここで気が付いた。

女特性のアレのせいでホルモンバランスのせいで落ち込んでいるのだと勘違いしているようだった。それは全くの無関係だ。確かに腹痛、腰痛、落ち込みはある。でもそれじゃない。



もう何を話せばいいのか全く分からなくなり、結局1年間私から担任に提出物を提出する以外話しかけることは無くなった。





学年が変わる頃にはちゃんと友達もできた。



でも



つまらない。学校に行く意味を考えては辛くなる。

おそらく何か楽しいことが見つけていれば変わっていたかもしれない。

高校生になって1年では見つけることができずに終わった。

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