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 ??「母さーん!腕輪はしたよ!外で遊んで来てもいい?」


  


 ????「ぼくも!」「わたしも!」


  


 母「封じの儀は昨日で終えたからね。


    詞珠ことばだまをきちんとつけたなら良いわよ」


 「いつも通り、二里以上先へは行かない事。


  それだけは守って。」


  


 ??「わかった。じゃあ??、??行こうか!」


  


 ??「「うん!!」」


  


「「「行ってきまーす!!!」」」


  


  


  





 いつもと変わらない、

  


 暖かな日差しに見守られた、



 平和な一日。


  


  


  


  


  


 であるはずだった・・・。


  


  


  


  




 突然立ち込める


  


 

 普段より一層濃いもや


  


 

 そしてとてつもない速さで近づいてくる、


  


 低く響く地鳴じなりのような音


  


  


  


  


  

 


 

 すると




 男の身体に、突如とつじょ浮かび上がり光を放つ、


  


 とある文字。









  

男「封じの儀は昨日で終えた。


  


  なのになぜ報印しらせのいんが.・・・?」


  


  


 女「えぇ・・・。なぜでしょう・・・?


  


   私にもわかりません・・・」


  



 目元を走るチリチリとした痛みに耐えながら


  


 頭の片隅かたすみで嫌な予感をビシビシと感じる。


  


  



 男がフッと小さく息を吐くと、


  


 長さが自身の体の何倍もある、一連に繋がった


  


 詞珠ことばだまと呼ばれる物が、体中に巻きつき現れた。


  





 そして肩には弓をかつぐ。








  


 一方、 同じく身体に文字の現れた母と呼ばれた女は、



 特殊な印が記された護符の束を手に取った。


  


  

  

  


  


 ーーーー異様いようなモノの気配を探る為集中しつつ、


  


      会話をしている男女。----


  


  


  


  


  


  


    しかしそのモノの気配は突然、


  


    白いもやの深い先ではなく


  


    赤い橋の中腹に


  


    現れたのだった。


  


  


   


 ーーーー 男の問いに返答をしきる前に、


  


    女は異様いようなモノとの距離を伝える。----


  


  


  

 


 女「・・・しかし、


  


  


   あと一里・・ないほどで

  


  




  


  


   こちらへ来ます・・・っ!!!」


  


  

男「あぁ。」

  


  


  


  


 二人は閃光せんこうのようなするどい光を放ちながら、


  


 "人"とは思えないほどの速さで家屋を飛び出し


  


  


 赤い橋のたもとで一層濃くなり続けているもやへと


  


  


 向き合う形で立ち、


  


  


 呪詛じゅそを念じながら構えを取った。


  


  


  


  


  


  


  


  


  



  


  


  


  続・・・

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