それでも世界はまわっている

てるた

第1話この世界はつまらない

 世界の人口約70億人、日本の人口約1億人の中の豆粒の様な1人の人間。

 俺が何を使用と何かをしなくてもこの世界はまわっている。

 そんなみんなが興味と感心を持って人と人との繋がりを消している世界、そして上辺だけの付き合いを俺は木っ端微塵にぶち壊したい。

 それで俺はただ証明したいのだ。

 自分が世界の中心となってこの世界をまわらせるのにはどうしたらいいのか。

 そして考えた結果答えが導き出された。

 それはこの世の中と繋がるにはインターネットを使い、世界中と繋がり俺の存在を世に知らしめるしかない…と。

 今から始まるのだ、この世の理不尽な世界を変える物語が。


 さてと昨日考えた事を実行にうつすためにノートパソコンを開いたがいっこうに何も思いつかなかった。

 キーボードの上に手を置いたら『ああああああ』と文字が打たれていた。

 まさにこの無限にも続く文字の様に人の数も無限に近いほどいる。

 

 まずはネットを支配する者はネットの世界について知らなければいけない。

 試しにネットに『世界を変えるには』と検索すると、『自分が変われ』『想像しろ』などなど、様々な項目がずらっと並んでいた。

 その中で1つの項目が俺の目に止まった。

『集え我が同胞』という見るからに怪しさ漂う項目を興味本位でクリックした。


『あなたも誰かの為に役に立ちませんか?

 謝礼として莫大なお金を贈呈します。

 ただし失敗すればあなたは世界からはじき出されます。

 興味を持った方は下記の方に電話番号を乗せて起きますので、そちらの方にご連絡下さい』


 ネットで繋がるという観点で言えばそうだが、俺の求めていたものではない。

 ただ金がなければ話しにならないのもまた事実。

 35歳会社員、島田光しまだひかりのきもでぶオタクの俺の貯金はほぼ0だった。

 

『トゥルルトゥルル』という機械音が流れる事数秒、『ガチャ』っと誰かに繋がった。


「はいこちら世界征服事務所」

 電話から聞こえてくる声は低くていかにも暴力団っぽい人からだった。

 今からでも切りたいと衝動にかられたが、話しを続ける事にした。

「掲示板見て電話したんですが?」

「それはありがとうございます。あなたにピッタリの女性をご紹介しますので、パソコンからプロフィールをご確認下さい」

『ツーツー』と機械音だけ受話器から聞こえていた。


 さてとそれじゃあ早速見ますか。

 パソコン上部にある更新ボタンをクリックすると女性のプロフィールが出て来た。


斉藤慶子さいとうけいこ

 年齢 33

 願望 私と誰か結婚してくれませんか?

 お電話お待ちしています』


 結婚サイトだったのかあそこ。

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