ギラギラ

あやえる

第1話

 ここは中世のヨーロッパのとあるオペラ座。


 ここには不思議な怪奇話があった。


 このオペラ座には怪人がいる。

 見た目は醜く、背は小柄の男性かもしれない。


 しかし、見た目の醜さとは裏腹に踊りと全ての人の心を掴んでしまう歌声の怪人。


 あまりの醜さで、怪人ではなく、怪物だ、という人もいる。


 この怪人の歌と踊りを観ることが出来た演者は、必ず舞台で成功出来ると言われている。


 怪人は、気まぐれで現れる。


 だから、オペラ座の公演の待ち時間に何処からともなく歌声やダンスを踊る人影を見たり、ステップを踏む音が聴こえた、という観客もいた。


 そんな、怪奇話。


 夢物語。


 人生は、舞台という。


 歌は語り。


 語りは歌う。




 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る