第8話覚悟と戦闘開始

「優、汗かいているけど体調は大丈夫か。」


「うん、少し暑くて汗かいてるだけで、大丈夫だよ。」


拓哉は汗が出てる優を心配し話しかける。大量の汗をかきながら、返事をする。


「てめえ」


「ようやくしゃべたか」


 レインコートの男が腹を抑えながら、拓哉を睨めつける、そして片手でフードを外し、金髪のオールバックで、サングラスを着けている男の顔をあらわにした。


「おい、あんたととそこの少女、名はなんだ。名字は答えなくていい」


「拓哉だ。」


「優です。」


レインコートの男が指をさし、名を聞いた、拓哉はどうどうと答え、優は少し怯えながら、答えた。


「悠永祥彦、28歳独身バツイチ子持ち、趣味畑仕事」


「28歳とバツイチと子持ちと趣味は言わなくてもいいんじゃ」


「そこは、俺の自己紹介へのこだわりだ。こだわりを大切にしなくちゃな!」


優の疑問を聞き、悠永祥彦は腕を組み仁王立ちで堂々と発言する。


「これで、互いの自己紹介終わりだ」


「色部優をおろしな。そんなじゃろくに戦えないぜ」


悠永祥彦は手袋を取り出し手身に着けた。拓哉は優をおろし、戦闘態勢に入る。


「優、あの道を通って逃げろ。そうすれば、ロゼネラ達と合流できるはずだ。」


「拓哉も一緒に「駄目だ」」


「なんで!」


「悠永祥彦をここで足止めいや、倒すからだ。」


「あの人がどんな力持っているかわからないのに、勝てる見込みあるの!」


「安心しろ、心願ハートの情量スピリットを使う。」


「情量スピリットがあるからって、あ、心願ハートのもう一つの力!それを使うのか!」


拓哉が自信満々に発言し、悠永祥彦に勝てる見込みがあると思い、優は安心し、胸を撫で下ろす。


「いや、使わないよ。てか使えない。」


「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


「そんなに長く叫ぶな。耳の響く」


「だってね!この場合、新たに目覚めた力で勝つパターンじゃん」


「そんな、アニメや漫画やラノベじゃないんだから、そんなパターンはない。」


「だってね、自信満々に発言したら、そう思うじゃない。てか、なんでオーブに触れなかったの!」


「別に男のロマンの話が終わって触れないかって話になって、どんなかっこいい心願ハートになるのか、再び男のロマンに盛り上がっちゃてー」


「ちゃてーじゃなくて!せめてオーブに触れてからにしよ。そもそも男のロマンなんて、子供じゃないんだからさー」


拓哉の発言に呆れて頭を抱えていると悠永祥彦を床を足でタップのように叩


「おい!」


「はい」


「いつまで、話ししてるんだ!」


「なんか、すいません。」


悠永祥彦に拓也たちの会話のことで怒鳴られた。拓哉は謝り、そして、優の方に首を向ける。


「おい、優、戦うから先に行け


「本当にこの戦いに勝てるの!」


「安心しろ、戦いは数えきれないほど、経験して、慣れてる。負けはしない。」


「うん、わかった。絶対に勝ってよね。」


優は拓哉の覚悟を決めている目を見て、これ以上なにか言うのは無粋だと思い、拓哉との話を終わらせ、


この場を去った。


「待たせてね。」


「それじゃ、戦闘を始めようぜ。」


「おうよ!」

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